天文ガイド 惑星サロン
2020年5月号 (No.212)
山崎明宏

3Dプリンターで自作アイピース

レンズを収納する筒を自作してみました。 3Dプリンターで作ったのですが、それ自体は保有していないので、製造はネット業者のデジモデさん(材質D-SR1)に依頼しました。 レンズも新調です。 1月号のボールレンズの印象がイマイチだったので、今回はエドモンド・オプティクス製の「TS 非球面アクロマティックレンズ」を使いました。 色収差を補正するアクロマティックレンズと、球面収差を補正する非球面レンズの両方の特長を兼ね備えています。 焦点距離が12mmで、20cm屈折望遠鏡にセットすると倍率は130倍になります。 惑星用としては役不足ですが、それでも期待は膨らみます。

まず月を見たのですが、像質がクリアなのに驚きました。 視野周辺の歪みの酷さはボールレンズ並ですが、合焦時のすっきり感がまるで違います。 シーイングは2/5とそれほど良くはなかったのですが、コントラスト・解像度とも、市販アイピースと差がありません。 次に、朝方に見えるようになった木星で評価してみました。 高度が低く2本の縞模様以外は見にくい状況でしたが、縞の形状が高いコントラストで確認できました。

自作の筒にレンズをセットしただけですが、予想以上に高性能なので皆さんにお勧めです!! と言いたいのですが、レンズの価格だけで1万円超え! 3Dプリンターでの製造コストも加味すると、それなりのアイピースが買えそうです。 残念・・・

[図1] 製作したアイピースの外観
サポート材を剥がした跡がちょっと汚いですが・・・

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