天文ガイド 惑星サロン
2023年5月号 (No.248)
月惑星研究会会長 田部一志

月惑星研究会のロゴ制定

惑星の観測が革命的に変わった2003年頃から、日本の観測家による惑星画像は世界的に高い評価を受けています。 丸い地球上でヨーロッパからもアメリカからも遠く離れた極東の島国の観測は、火星や木星の全面の状況を追跡するためには必須だったのです。 さらに、観測報告を迅速に掲載する努力によって月惑星研究会のウェブサイトの重要性は増しています。 それがさらに高い評価へとつながり、世界中から観測報告が寄せられるようになりました。 また、寄せられる画像から模様の位置の変化を丹念に測定したグラフは、海外のプロの研究者からも強力な資料として近年ますます重要視されています。

このように、高い評価を受ける月惑星研究会ですが、メンバーは会のアイデンティティや外部からの評価についてはあまり気にしていません。 というわけで、会の存在を内外に認識してもらう上で有用なロゴ制定の機運が高まってきました。 コロナ禍で作業は順調というわけではありませんでしたが、昨年3月に下記のロゴが出来上がりました。 ロゴの要件は、創立年が入っていること、分かりやいことのなど最小限でしたが、会員から10件近い応募がありました。 その中から選ばれたのが下記のロゴです。

会として出す文書や海外への報告に使用することにしていますが、もちろんさまざまな活動の場面で使用され、月惑星研究会の存在感が上ることが望まれます。

[図1] 月惑星研究会のロゴ
ロゴは日本語表記の有無と背景の黒白で4種類あります。

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