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【第27回・木星(観測者)会議】報告 




 第27回木星会議(福岡大学理学部にて)  2003年6月21ー23日

 上記日程で、総勢27名の大会となりました。
竹内さんの生徒5名も参加しました。
月惑星研究会関西支部からは7名が参加しました。

主な内容と会場のスナップ写真をご紹介します。

6月21日

1 開会挨拶(竹内覚)
   木星会議は九州地域で初の大会となった。研究者が九州に 
  集まっていることもあり、歓迎です。

2 今年の木星近況(堀川邦明)
 (1)木星の名称説明
 (2)まとめ

a. mid-SEB outbreak
 今シーズンの発生は2002/12/14で2=143°だった。合計11回の
発生を確認した。大赤斑後方撹乱部にまで、白斑が侵入し、次々
に大赤斑の後方に押し付けられている様子が分かった。

b.SEBsの暗斑と大赤斑の衝突
 2003/4/15に大赤斑の北方の湾に侵入し始めた。4/15には真下に
来て、後方に回り込んだ。後ろに抜けたか、あるいは大赤斑に取り
込まれたかははっきりしない。シーズン中に何度か見られた現象で
特別珍しい現象ではない。
 リング状の暗斑か白斑か、それともリングと言う名前が適当か、
という名称についての話題が出た。

c. NTBの淡化
 1990年から2002年まで太く見えていたが、2002年
11月中頃に一気に消えた。13年ぶりのことだ。NTBnにBarが
残った。カレントBで動いている。

d. BA
 今シーズンは2002/09/02に初観測があった。肉眼で見えなくな
ってもメタンバンドでは明るく見える。大きさはしだいに小さく
なってきている。2002/1-2月に大赤斑通過後減速した。

e. SSTBの白斑
 永続白斑で見られたように先頭が減速し、後方が追い付いてき
て、全体の分布が狭まってきている。

f. NNTBの小白斑
 後退してきたものがダークセクションとぶつかった後、緯度を
北に変えて、前進して行く様子が捉えられた。

3 自己紹介

4 記念撮影

5 特別講演
    「木星大気の力学:雷雲と大規模東西風」
      中島 健介(九州大学)
    コメント 長谷川 均
    コメント 田部 一志

6 懇親会
    構内のレストランで

7 三次会
    中洲(福岡市の繁華街)のビアホールにて(10人)
   四次会
    中洲(3人)

6月22日

1 特別講演
    「Phillips ToUcam Proによる惑星観測」
      伊賀 祐一(関西支部)

2 研究発表
   ALMAによる木星観測(長谷川 均) 
   木星の近赤外反射率の年変化(竹内 覚/池村 理子/長谷川 均)
   SEBsリング暗斑と大赤斑の衝突
   mid-SEB outbreak
最終写真
3 次回開催地
   東京本部で受けていただいた。

4 閉会挨拶(竹内)

竹内 覚  さん お疲れ様でした。





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