月惑星研究会例会通信 No.153

■ 日時:2013年10月06日(日曜) 13時−17時

■ 場所:国立天文台三鷹講義室

■ 出席者(計61名)敬称略 

米山誠一、柴山大顕(明治大)、田部一志、斉藤美和、六車遥(明治大)、
鎌田太陽(明治大)、大竹葉月(明治大)、井守結子(明治大)、細谷美和(明治大)、
村上史尚(明治大)、藤野孝政(明治大)、村上達海(明治大)、渡部潤一、
三谷祥二、高橋徹、高橋和平、宮田功太郎(明治大)、鈴木彩奈(明治大)、
小山田博之、鈴木重則、成田広、平林勇、三宅歩(理科大)、豊永洸大(理科大)、
中浜優佳(明治大)、秋山敬祐(明治大)、山崎明宏、高倉潤(東海大)、
河原和穂(明治大)、吉田駿平(明治大)、鈴木達彦、鈴木光枝、池田桃香(明治大)、
青木智也(明治大)、龍華良典(明治大)、堀川邦明、戸塚一(明治大)、岩政隆一、
近内令一、石橋力、大島拳斗(東海大)、三品利郎、草柳浩平(理科大)、
神原永昌(理科大)、村上爽太(理科大)、片桐陽輔(電通大)、菅野ひかる(理科大)、
山森彩加(理科大)、小澤徳仁郎、諏訪允俊(明治大)、二宮翔太(明治大)、
岸田育美(明治大)、友田哲、秋山航太郎(東海大)、増田健汰郎(東海大)、
新畑香緒莉(電通大)、森山正和(電通大)、吉田辰哉(理科大)、
大越治、古荘玲子、榎本孝之(総研大)
集合写真


■ 内 容

1 自己紹介

 
鈴木(達):
村山先生60年代に出会った。観望会によく通った。  
田部:
村山先生の御通夜に行って来た。船橋のプラネタリウムで解説を始めて半年。10月12日お月見投影などをするイベントで月の解説をする。  
齊藤(田部):
最近は船橋のプラネタリウムで解説準備をしている。是非来てください  
米山:
観測は8月中旬から16夜、シーイングは今ひとつだった。PSTを山崎さんから譲っていただいた。  
諏訪:
遠征に行きたいので免許をとりたい。  
柴山:
校舎から木星を撮影出来るようになった。アイソンも見たい。  
六車:
遠征に行きたいので運転免許証をとった。  
鎌田:
今日はアイソンの観測に出るつもりだったが、天気がよくなかったのでこちらに来た。  
大竹:
学祭の準備で忙しい。  
井守:
よろしくお願いします。  
細谷:
先週土曜日に木星の観測をした際に寝違えて風邪を引いてしまった。  
村上(史):
免許を取ろうと思っているが、学科試験だけ受けないまま時が過ぎてしまっている。  
藤野:
最近よく晴れているので太陽観測に励んでいる。  
村上(達):
忙しいが閃光観測に参加したい。  
三谷:
明治OB、今度の東京マラソンに当選したのでトレーニングをしたいが、疲れて星を観ることもままならない。  
渡部:
天文台は土日はあいているので是非活用して欲しい。アイソン彗星は当初の予想より暗くなっているので、あまり期待出来ないでしょう。  
高橋親子:
息子の理科の勉強を見ているが、問題が難しい。  
杉山:
今春宇宙研に来た。十数年前まで月惑によく来ていた。近所なので、機会があれば何かしら発表したい。  
友田:
LADEEという月周回のダストを観測する探査機の応援をしている。月面衝突閃光を観測するキャンペーンを行っているので協力して欲しい。  
宮田:
8月のPer群にあわせて夏合宿を行った。新入生が惑星班に7人入った。  
鈴木(彩):
学園祭の準備で忙しい。  
小山田:
高崎に住んでいたが戻って来た。マンションのベランダから木星を見るのが困難で、今シーズンは2回しか見ていない。村山先生の葬儀にも参加した。  
鈴木(重):
工学院OB、観測はしていない。木星の模様を理論的に理解することに興味がある。  
成田:
過去の観測スケッチがたくさんたまっているので処分をしようかと考えている。天文台をやっているので観測に来てください。  
平林:
大人数の参加で驚いている。史上最多だろうと思う。8月は3晩観測をした。村山先生の葬儀にも参加した。  
三宅:
ボーイスカウトをしている。惑星班に入ろうと思っている。星景写真も撮影している。  
豊永:
惑星の活動はあまりしていないが、天文研の活動として観望会の手伝いをした。閃光観測もがんばりたい。  
中浜:
天文台までの道中のバスで首を寝違えた。  
秋山(敬):
以前天文台で例会があった際は明治大学が少なかったが、今日はにぎやかだと感じた。  
山崎:
PSTを米山さんに譲った。中国への出張が多く、アイソンの観測が出来るか分からない。庭木を切ったら禿げ山のようになってしまった。  
高倉:
惑星班長、天文台に宿泊して観測をがんばりたい。  
河原:
初めての参加で緊張している。学祭の準備でプラネタリウムの製作に励んでいる。  
吉田(駿):
忙しく観測が出来ていない。泊まり込みで観測したい。  
池田:
母の友人が臼田局の所長で、かつてボイジャーの電波を受信していたらしい。  
青木:
惑星班で太陽系儀の製作をしていて、悪戦苦闘している。  
龍華:
大学に入ってから天文の勉強をし始めた。  
堀川:
PCが壊れたので11年ぶりに買い替えた。スペックが上がって処理の早さに感動している。  
戸塚:
観測はたまにしているが部会に出れていない。このままでは天文部を首になるかもしれない。  
岩政:
2週間で木星の全周マップを撮ることが出来て満足している。  
近内:
火星が4秒台になり、スケッチを復活した。望遠鏡は地震で壊れたので代替のもので観測を行っている。  
石橋:
木星はこのところシーイングが良くない。渡部先生の新しいアイソン彗星の本に、ビデオ観測から作ったSL-9の衝突痕の写真が使われるらしい。  
大島:
学祭のプラネタリウムの準備をしている。合宿に行ったが天気がよくなかった。  
三品:
天文ガイドに入選した。体調の都合でこれを作るのに3年かかった。今後は火星のシーズンなので、火星の話を毎回していこうと思う。  
榎本:
理科大OB、例会通信を担当しているが、これだけ参加者が多いと自己紹介をまとめるだけでも大変。  
草柳:
免許をとったので遠征に出たい。  
神原:
国立天文台の歴史館、観望会のスタッフをしている。三鷹星と宇宙の日が開催されるので、是非来て欲しい。普段公開していない施設を見られるチャンス。  
村上(爽):
閃光観測に参加したい。  
片桐:
電通大柳澤研、修論の中間発表を終えた。月惑で勉強してこいと言われた。  
菅野:
大学に入って初めて天文に触れた。  
山森:
普段はプラネタリウム班の活動をしている。月惑には初めての参加。  
小澤:
シーイングが悪くてなかなかよく撮れないが、腕が落ちたわけではない。  
二宮:
太陽班なのに朝には弱い。閃光観測には去年も参加したので今年も参加したい。  
岸田:
流星班なので木星の流星も観測したい。  
増田:
研究室配属や就活で忙しい。教育関係に進みたいと考えている。  
秋山(航):
惑星班ではないが天文学を深めたいと思い参加した。  
鈴木(光):
法政天文研究会OB、月惑会計。明治の合宿に久しぶりに参加させてもらった。鳥の観察に福島に行った。福島のことを忘れず心にとどめていて欲しい。

例会の様子

例会の様子


2 木星の近況(堀川)

 A.)初心者向け講座:パターンの説明、木星観測の意義など

例会の様子


 B.)SEB内部の謎の白班について
   SEBの内部に謎の白班(渦ではないかも)がある。
  B.1) 動き
   3月の画像では大赤斑と離れているが、最近接近した。
   8月は30°離れていたが、9月に急接近し9月5日には20°程度となり、ひしゃげてbayに合わせるよ  うな形状になった。
   白斑の後方には赤みのある雲が大赤斑の北に向かって流れている。白斑と同じ色なので、白斑の  中身が漏れ出しているのかもしれない。
   謎の白班自体は昨年から存在していて、大赤斑にじわじわと接近していた。
   田部氏補足:白班は普通、風がシアーする箇所に発生するがこれはそうではないので「謎の白班」と  呼んでいる。大赤斑の前方では、赤みのある雲が優勢になりつつある。
  B.2) 周辺の動向
   8月31日、SEB後方の活動領域から白い大赤班北まで筋が伸びているのが見える。
   9月後半、筋の領域が広がっている。謎の白班の北側の赤みのある雲と被っているように見える時  もある。
  B.3) 特徴
   黒い模様が白班の上を横切っているように見えたこともある。(例:3月4日)
   メタンバンドで明るく見えることもある。
   これまでに見たことのない形態の模様で、木星大気に関する我々の知見では説明が困難。今後の  動向を予測するのは難しい。

 C.)大赤斑
  経度がII=200°を超えた。
   近年で最も濃く赤くなっている。いわゆるSEBの濃淡との相関関係とは逆センス。
   SEBとの間にブリッジが出来ている。SEBsを後退する暗斑と大赤斑の会合によって形成されたよう  だ。
   今後SEBが活動的になれば、周囲をアーチが取り囲み淡化すると思われる。

 D.)WSZ(NEB北縁、NTrZ南部に位置する長期間存続している白斑)
   今年始めに別の白班と衝突があり大きくなった。今シーズンは不明瞭な状態となっている。
   高解像度の画像には内部に薄暗いものが見えることもあり、これがこの白班の実体なのだろうと思  われる。
   前方にバージがあり、接近している。このバージはもともと2つあったが接近して衝突した。
   ただし9月20日の画像までは2つに分離して見えており、お互いの周りを回っている可能性がある。
   このバージに接近したことでWSZの前進スピードが遅くなったかもしれない。

 E.)BA(永続白斑)とSSTBの小白斑群
   BAは後方から衝突したSTBのレムナントによって前進スピードが上昇した。これは過去の傾向と同  じ。
   BAの南側にあるSSTBの小白班群は、A7とA8の間に1つ増えて10個になった
   質問:BAは成長しているのか?
     -> いまのところ衰退しているようには見えないが、将来的には衰退するかもしれない。

3 村山先生のインタビュービデオの上映(田部、30分)

  亡くなられた村山先生を偲び、2003年の火星大接近前のインタビュービデオのダイジェストが上映さ れた。
例会の様子


4 閃光観測に向けた打ち合わせ(田部)

 11月12-18日に三鷹、西はりま、川崎で集中観測を行う。
 その他観測所等からも協力有り。
例会の様子


5 月面衝突閃光(友田)

 LADEEという月周回ダストを直接観測する衛星が打ち上げられる。
 高感度のカメラを使える人は、地上からも観測キャンペーンに協力して頂きたい。

6 バリンジャー・クレーターのパノラマ写真(石橋)

 村山先生と行った際のパノラマ写真。今は下に下りることが出来ないため、中からの写真は貴重。
例会の様子


7 番宣(明治大天文部)

 『クイズ100人力』という番組に明治大学天文部のメンバーが出演する。
  放映日程:11月2日17:30-
 是非ご覧になってください。

8 次回例会

  未定(12月上旬が目安)

○例会後は調布駅前の居酒屋で2次会、活発な交流が行われた。

例会の様子

例会の様子


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