1997年6月29日の木星

浅田秀人・安達 誠・伊賀祐一・奥田耕司・忍穂井幸夫・松田裕一・小山田博之


1997年 6月29日の観測

奥田耕司 (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


1997.06.29 19h16m(UT)
I=251.0 II= 14.2 R1-filter

1997.06.29 19h28m(UT)
I=258.3 II= 21.4 R1-filter

1997.06.29 19h55m(UT)
I=274.8 II= 37.7 G-filter

1997.06.29 20h00m(UT)
I=277.8 II= 39.9 G-filter


浅田秀人 (305mm Newtonian, drawing)


1997.06.29 16h09m(UT)
I=138.6 II=262.7

  • STrZの260付近にSEBsにbayを形成する小さいが明るい白斑あり。
  • SEBはSEBs,SEBZ,SEBnほぼ均衡の3層構造。
  • NEBの中ほどII=230〜265付近にred-streak有り。
  • NEBn II=280付近のbarge-nick-bargeは依然目立っている。前方bargeがやや大きいが、双方とも中心部が大変濃い。後方bargeのすぐ南に大変明るいplumeがある。
  • NTZ 230のred-spotは随分横長である。(次回は長さを測りましょう)CM付近では明るい赤、端では色彩をあまり感じない暗斑に見える。


安達 誠 (310mm Newtonian, drawing)


1997.06.29 17h56m(UT)
I=203.7 II=327.3

  • STBはかなり淡く見えにくいが、かろうじて東西にわたって存在が確認できる。
  • SEBZのWS(ω2=343.6)がCM右に見える。東西に伸びたbright streak状の見え方になっている。
  • SEBZの中央のbeltはかなり濃くよく目立つ。また、SEBZもやや明るく、2つのWSが見られた。
  • NEBは赤味が強い。festoonは青っぽいが、ベール状の見え方となる。
  • NTBは濃くよく目立つ。
  • NPR付近には目立った模様はない。


1997.06.29 18h48m(UT)
I=235.5 II=358.7
  • STBがはっきりと見えるようになってきた。
  • CM付近のSEBZはやや暗く、白帯は途切れたように見えるが、右端は再びやや明るくなってきている。経度にして30度位が暗い。
  • festoonおよびvailはかなり青味が強く良く見えるが、形がつかみにくい。
  • NNTBはCM右で濃くなり始めた。

伊賀祐一 (280mm Schmidt-Cassegrain, drawing)


1997.06.29 15h30m(UT)
I=113.7 II=238.1

1997.06.29 16h27m(UT)
I=148.4 II=272.5

  • STBがSSTBにシフトして、さらにSSSTBにシフトしている。
  • SEBsはω2=230付近から後方で暗斑群に見える。
  • NEBnは左のスケッチで、両端にBarge-White Spot-Bargeの3連構造が見られる。右側の方が濃く、この左のBargeはω2=272.5°に位置している(右のスケッチはこのBargeがCMのもの)。
  • NEBnの2個の3連構造の間は、NEBの中央組織が顕著に見え、NEBnは淡化している。
  • NTZのω2=230°付近にProjection、さらにその北側のNNTZに白斑がある。
  • EZに見える黒点はイオの影の経過である。


忍穂井幸夫 (200mm Newtonian, drawing)


1997.06.29 16h05m(UT)
I=135 II=259


松田裕一 (Drawing)


1997.06.29 14h50m(UT)
I= 90.4 II=214.8
Seeing:3/10 Transp:9/10

1997.06.29 17h45m(UT)
I=197.0 II=320.6
Seeing:3/10 Transp:9/10

1997.06.29 18h29m(UT)
I=223.9 II=347.2
Seeing:8/10 Transp:8/10


小山田博之 H.Oyamada (200mm VISAC, Drawing)


No.1 1997/06/30 16:30(UT)
I=151.3 II=275.3
Seeing:5-4/10 Transp.:6-7/10

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