1997年8月 3日の木星
浅田秀人・安達 誠・奥田耕司・堀川邦昭・張替 憲・松田裕一
1997年 8月 3日の観測
浅田秀人
(305mm Newtonian, MUTOH CV-04 CCD Camera)
1997.08.03 15h01m(UT)
I=228 II= 86
1997.08.03 15h38m(UT)
I=251 II=108
強調処理を行なった画像
BC〜DE間の白斑は小さく、ややBC寄り。DEの左上,SSTBの白斑のほうが目立っている。
一方、前月に確認したDE〜FA間のSTB上の赤色部は殆ど薄れている。
SEBZ-bandの始点はII=95付近。
NEBは北側1/3が淡化傾向にあり、白斑(CMTでは主としてNICKと表記)はその緯度にある。
NTBはII=85で途切れ、その後ろは細いstreakがNTZに伸びている。Streakの後端は110付近。
一方、やや南側の90付近から再びNTBが後ろへ続いている。
NNTBは95以降で濃く太い。
奥田耕司
(250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)
1997.08.03 14h13m(UT)
I=197.5 II= 55.2
1997.08.03 15h10m(UT)
I=232.3 II= 89.7
1997.08.03 15h47m(UT)
I=254.8 II=112.0
安達 誠
(310mm Newtonian, drawing)
1997.08.03 13h28m(UT)
I=171.4 II= 29.2
観測の途中で曇りになる。詳細不明。
SEBsには大きな濃淡が見られる。また、SEBsにはbayのような構造もわずかながら見られる。
北半球のみまともに観測できているが、南半球は不完全。
1997.08.03 14h02m(UT)
I=192.1 II= 49.7
永続白斑のBCよりもDEの方が明るくよく目立つ。FAはリム近くにわずかに認められる。
GRSはかすかに赤味が乗っており、右側の輪郭のみわかる。SEBsにくっついて見え、この部分hollowに極端に近く狭まって見える。
EZ内部はEBがはっきりしなくなり、festoonも目立つものがない。ここしばらくの間にEZの活動がかなりおだやかになってきているように思われる。
NTBにはdark spotが見られず、単調である。また、NNTB以北にもシーイングのせいか、beltは認められない。
1997.08.03 15h05m(UT)
I=230.4 II= 87.8
永続白斑FAの左上にWSがあるようにも見えるが、はっきりしないので描くのを止める。
EZ内部はEBがかなり見にくいが、EZの南半分は明部があちこちに見られる。
SEBZ内部はよく見ると白斑らしいが、1つ1つが目立たず、はっきりしないので明るい帯状に表現しておく。
NTBは北組織がclear。
NEBnのひも状のbeltは濃さが淡くなり、見にくくなってきている。
堀川邦昭
(160mm Newtonian, drawing)
1997.08.03 15h55m
I=260.9 II=118.0
SEBZの白斑群はやや不明瞭。
NEBは北縁が乱れていて、細く見える。
張替 憲
(260mm Newtonian, CCD-Tech. CCD10)
1997.08.03 13h49m(UT)
I=184.0 II= 41.9
1997.08.02 14h26m(UT)
I=206.6 II= 64.3
松田裕一
(Drawing)
1997.08.03 12h15m(UT)
I=126.8 II=345.1
Seeing:5/10 Transp:2/10
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