1997年8月30日の木星
安達 誠・伊賀祐一・堀川邦昭・小山田博之
1997年 8月30日の観測
安達 誠
(310mm Newtonian, drawing)
1997.08.30 10h56m(UT)
I= 24.9 II= 37.9
大赤斑はシーイングが悪く、詳細不明。特にWSの存在は確かめたくても条件悪くダメ。ただ、わずかに赤味が感じられる。
BCと大赤斑との位置関係は確かでない。
CM左のSEBsのbayは明るい。
EZnの中央のfestoonはloop状になり、かなりよく目立ち、青っぽい色をしていることもよく分かる。
NEBnのbargeとdark sectionの間にnotchがあるのかよく分からない。おそらくあるはずだが、気流が悪く、全く見られない。
1997.08.30 11h38m(UT)
I= 50.6 II= 63.1
大赤斑は左下が明るく見えることが多い。シーイングが今一つ良くなく、断定はできないが何やら怪しい。8月20日のspotが回転したものか?
3つのLEBSは共に明るくよく目立つ。いずれも微妙に緯度が違う。
SEBZの大赤斑の後方には目立ったovalは見られない。大赤斑のアーチは今日はかなり淡くなっているように見えるが、大赤斑後方が濃く、2〜3日したら濃化するのではないかと思われる。
NTBsのdark spotのすぐ直後のNTrZにWSが見られる。
1997.08.30 12h24m(UT)
I= 78.6 II= 90.8
大赤斑直後のSTrZに淡いWS。
SEBZのovalはよく目立つ。このovalより後方でSEBnがよく見え、濃くなって後方に伸びている。
NEBnのnotchはよく見えるが、bargeは分からない。見えなくなったのだろうか?
NTBはCM付近のみ二重。
1997.08.30 14h42m(UT)
I=162.8 II=174.2
STB〜SSTBはCM付近で何やら変化があったが、確認するまもなく曇りとなる。
SEBsはbeltとしては見えない。shade状になっていて、時々モヤモヤした雲状に見えている。一方、SEBnは濃い所があちこちにあり、よく目立つ。
NEBnのbargeはよく分かるが、右側のnotch付近にはbargeは見られない。
EZも目立たない。ただ衛星の本体が見えなくなっているのは不都合である。どこにあるのか区別がつかない。ひょっとするとCMやや左側に薄暗く衛星本体があるかもしれないが、確認できない。
伊賀祐一
(280mm Schmidt-Cassegrain, drawing)
1997.08.30 11h51m(UT)
I= 57.8 II= 70.3
8月11日以来の観測となってしまった。
大赤斑は赤みはあるが淡くなっている。大赤斑の南にはアーチがかかっている。
BCは大赤斑を通過し終えたようだ。BCの前方も暗化している。現在はDEが大赤斑の後端に達していて、BCとDEとの距離が広がっている。FAも何とか確認できた。
NEBは濃いが、NEBnが淡化して幅が狭くなった。
NTBはくっきりとしている。NTBnがよりはっきりとしている。
堀川邦昭
(160mm Newtonian, Drawing)
1997/08/30 11h43m(UT)
I= 53.6 II= 66.1
シーイング=5-6 透明度=3 16cm反射 200x
RSは赤み強いが、右下が明るい
RS後方のSEBの白斑は後端部のものが最も明るい
NEBnのnotchはほとんどNTrZ中にあるが、周囲より明るいため、よく識別できる
1997/08/30 13h13m(UT)
I=108.5 II=120.5
シーイング=5-6 透明度=3 16cm反射 200x
白斑後方のSEBは中央組織が濃くあまり濃淡ない、CM後方で南縁にprojectionあり
EBはよく見えるが淡い
NEBn沿いにかつての北縁を示すstreakが見える
小山田博之 H.Oyamada (200mm VISAC, Drawing)
1997/08/30 12:17(UT)
I= 74.4 II= 86.6
1997/08/30 13:14(UT)
I=109.1 II=121.1
1997/08/30 14:12(UT)
I=144.5 II=156.1
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