1997年 9月11日の木星

浅田秀人・安達 誠・奥田耕司・忍穂井幸夫・張替 憲・松田裕一・小山田博之


1997年 9月11日の観測

浅田秀人 (305mm Newtonian, MUTOH CV-04 CCD Camera)


1997.09.11 13h50m(UT)
I=227 II=147

  • BC,DEがRSを通過中だが、BCは間もなく通過し終える。
  • RS後方のSEBsにdark-streakが被さっているが、RSを取り巻くアーチは前方を除いてあまり濃度がない。
  • SEBZ,II=91(FAの真北)および、115に暗斑がある。前者は8/25とは経度が異なるが、白雲と同じ移動をしているようだ。後者はdark-bandより南側、SEBsの緯度で、眼視で確認したところ極めて小さい黒点状である。
  • NEB,35付近の横長bargeは濃度に衰えなし。
  • RS周辺のareaは時計方向の4時〜9時方向。8/20の位置(6時〜10時)とは異なる位置である。

強調処理を行なった画像

奥田耕司 (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


1997.09.11 14h10m(UT)
I=237.6 II=157.7
No-filter

1997.09.11 14h43m(UT)
I=257.7 II=177.7
No-filter

安達 誠 (310mm Newtonian, Drawing)


1997.09.11 11h16m(UT)
I=132.0 II= 53.1

  • BCとDEは明るいがFAの輝度は低い。
  • GRS前方のSTrZにはGRSのアーチから伸びたD.streakがわずかにSEBsから分離して見ることが出来る。
  • DCとDEとの間に明るい部分が見られる。
  • FAの真北にあるnotchは明るくよく目だっている。
  • NTBsのD.spotの右上には輝度のあまり感じられないWSが見られる。
  • CM付近のNEBnはベルト状には見えず、モヤモヤしている。かなり乱れているらしいが、前方のD.streakの影響ではないかと思われる。
  • NNTBすぐ北側にあるZoneはやけに暗くなってしまった。


1997.09.11 12h16m(UT)
I=168.6 II= 89.3
  • STBはFA前方よりもやや淡ぬ、広がってみえる。
  • GRSのすぐ後のSEBsは淡くモロモロしたDSがたくさん連続して見えている。
  • NEBは全体的に単調で、大きなものとしてはnotch以外には見られない。
  • SEBsのD.sectionの前方にあるprojectionの付け根は今までになく濃くなって見えている。


1997.09.11 14h16m(UT)
I=243.7 II=163.6
  • NTBはダブルの感じがするが不確実。
  • 中央のroop festoonは青色が強い。
  • Bargeはとても良く目立つ。


忍穂井幸夫 (200mm Newtonian, drawing)


1997.09.11 12h00m(UT)
I=158.8 II= 79.7

  • 雲の中から見る木星。細部は確認できず。
  • GRSは上半分が淡い。BC、DE、FA未確認。


張替 憲(260mm Newtonian, CCD-Tech. CCD10)


1997.09.11 11h46m(UT)
I=150.8 II= 71.7

1997.09.11 12h15m(UT)
I=168.4 II= 89.3

1997.09.11 12h47m(UT)
I=188.0 II=108.6


松田裕一 (Drawing)


1997.09.11 13h21m(UT)
I=208.9 II=129.2
Seeing:6/10 Transp:5/10
  • SEBsは所々とぎれるように淡化してきた?


小山田博之 H.Oyamada (200mm VISAC, Drawing)


1997/09/11 12:16(UT)
I=169.3 II= 89.9

1997/09/11 13:36(UT)
I=218.1 II=138.3

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