1997年10月 6日の木星

安達 誠・奥田耕司・忍穂井幸夫


1997年10月 6日の観測

奥田耕司 (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


1997.10.06 12h23m(UT)
I=159.5 II=249.5
ND4 filter


安達 誠 (310mm Newtonian, Drawing)


1997.10.06 08h52m(UT)
I= 31.8 II=122.9

  • SSTBは右側がやや濃くなって見える。
  • STBは東西にわたって、微妙な濃淡が見られるが、目立つものはない。
  • SEBsはCM左で南組織が良く分かるが、右側はshadeされていてエッジは良く分からない。
  • SEBnもDark Spotのチェインになっているもよう。
  • 左側のfestoonはplumeを連れているらしい。
  • NEBの北組織ははっきりしなくなってきている。右端のBargeはよく目立ち、やや東西に長い。
  • NTBは所々に暗斑があるが、はっきりとつかめない。


1997.10.06 09h32m(UT)
I= 56.2 II=147.1

  • シーイングが良くなると、SSTB、SSSTB共にクリアに見られる。
  • STBはやや濃く描きすぎた。
  • SEBsは幅の広いBandで、たくさんの暗斑が見られる。CM付近になると、周辺部よりも暗斑が見にくくなるような気がする。
  • NEBは北半分が赤っぽく(オレンジ系の色)美しい。
  • NTBの暗斑の右上に小さな白斑が見られる。
  • NTBの暗斑よりも後方になってNTBはやや濃く、見やすくなっている。


1997.10.06 10h16m(UT)
I= 83.1 II=173.7

  • STBはCM前方でやや南へ曲がっていくように見える。この経度でSEBsのすぐ南にBeltの見えることが多いので、注目していたが、それらしきものは見られなかった。
  • NEBnのBargeの前後に白斑(Notch)があるように見える時もあるがはっきりしない。


1997.10.06 11h38m(UT)
I=133.1 II=223.3

  • シーイングが悪くなると、SSTBは見えなくなってしまう。
  • STBの濃淡ははっきりしない。
  • STBは中央左側より緯度が南寄りになっている。STrZの北側というか、中央よりにBeltがあるような気もするが、はっきりしない。
  • SEBnはかなり広がりのあるモヤモヤとしたBand状。
  • EZのfestoonはいずれもplumeを伴うが、festoonはそれほど大きな物でなく、異様な気分を覚える。昔のplumeは、festoonがもっと大きくclearだったように思う。ただし青味はない。
  • NTBの暗斑は後ろに白斑を伴うprojection状の模様であり、点ではない。


忍穂井幸夫 (200mm Newtonian, drawing)


1997.10.06 11h20m(UT)
I=121.6 II=212.0

  • NEBnが凸凹していて、NEBが細くなっている。CM付近に凹みある。
  • EZのCM前後にやや大きめのフェストーンが2本あり。他にももやもやしたものが見える。
  • NTBは濃さに濃淡の差が何ヶ所かあり一様でない。


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