ALPO-Japan: Jupiter Section (May 21, 1998)

1998年 5月21日の木星

安達 誠・浅田秀人・伊賀祐一・池村俊彦・奥田耕司・忍穂井幸夫・林 敏夫


May 21, 1998

●概況
SEBはCM付近までは通常であるが、CM以降は乱れているようです。池村氏の画像からω2=213とω2=227のSEBnに2個の暗斑が認められます。これらの暗斑がMid-SEB Outbreakの先端部の可能性もあります。その後方のSEBnには白斑群が迫っている様子で、淡くなっています。白斑群の先端はω2=230付近にあり、5月7日のPic du Midiの画像ではω2=240でした。

一方、SEBsにはCM付近に暗斑群が見られており、またω2=226に、これらの暗斑と関連すると思われるSTrZの白斑が見られます。

この経度(ω2=190〜250)のSTBは淡いながら見えています。その南のSSTBはω2=230まで、濃く太く見えています。


浅田秀人 H.Asada (305mm Newtonian, MUTOH CV-04 CCD Camera)

Asada CCD Image JPEG 17KB
Original Image

Asada CCD Image JPEG 22KB
極端な画像強調を適用(伊賀)


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


No.15 1998/05/20 19:03(UT)
I= 44.4 II=208.0

極端な画像処理を適用
  • 透明度が7/10だったので、赤外フィルターは使いませんでした。


No.16 1998/05/20 19:26(UT)
I= 59.1 II=222.5

極端な画像処理を適用
  • STrZを白斑のようなものが、子午線通過するのがとらえられました。


忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Newtonian, Drawing and Digital Camera NEC Picona)


1998/05/20 18:50(UT)
I= 36.2 II=199.9
  • 濃度はSEB>NEB。NEBはSEBに比べて細い。
  • NEBsが濃くなっている。
  • SEBは全体的にやや淡いが、白斑は判別できなかった。


1998/05/20 19:30(UT)
I= 60.6 II=224.0
  • SSTBがCM後方より北へ下がって、STBの位置に続いている。
  • SEBnのCM以降がギザギザしていて淡い部分がある。白斑だろうか?
  • NEBはNEBsが濃くなっている。


Image#10 1998/05/20 19:52(UT)
I= 74.9 II=238.2
NEC Picona 4 Images Composite

極端な画像処理を適用

今朝は透明度は悪いものの、シーイングはまずまず (5/10) でした。


奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image#6 1998/05/20 19:22(UT)
I= 55.3 II=218.7
Seeing:3/10 Transp.:7/10

Image#7 1998/05/20 19:41(UT)
I= 66.9 II=230.2
Seeing:3/10 Transp.:7/10

Image#8 1998/05/20 19:52(UT)
I= 73.6 II=236.9
Seeing:3/10 Transp.:7/10
R1 Filter

極端な画像処理を適用

極端な画像処理を適用

極端な画像処理を適用


  • Mid-SEB Outbreakの先端部がω2=190度あたりの暗斑だと思われます。

安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.7 1998/05/20 19:12(UT)
I= 51.2 II=214.5
Seeing:7/10 Transp.:3/5 x360
  • SSTBは南組織と北組織の両方がダブルで見える。とりわけ,北組織が濃くよく目立つ。
  • STBは幅のあるバンドとして見える。右側がやや濃くなっている。
  • SEBは大きな暗塊がたくさん見られるが,CM右の暗塊から後方はやや淡く,北側が見えにくい。
  • EBは存在しないと言っていいだろう。
  • NTB全体が局部的に濃いが,昨年のようなprojectionではない。


No.8 1998/05/20 19:32(UT)
I= 63.4 II=226.5
Seeing:7/10 Transp.:3/5 x360
  • LEBS(BC)の位置か?やや濃さにむらがあるが,薄明の中にて詳細は不明。
  • 中央のBayがよく目立つ。
  • NTBに小さな暗斑が見え始めてきた。
  • NEBはBARGEがとてもよく目立ち,昨年と同じ形態を保っている。すぐ後方にもよく目立ったBARGEが見え始めてきた。


伊賀祐一 Y.Iga (280mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)


No.10 1998/05/20 19:25(UT)
I= 58.7 II=222.2
Seeing:3/10 Transp.:1/5 x311
  • 透明度が悪い上に、風でシーイングがふらつく。
  • SEBだが、左からSEBn〜SEBcが濃く、次第に後方南へ斜めに濃部がシフトしてSEBsへ移っている
  • CMよりも後方のSEBnはやや淡く、白斑状に見える。Mid-SEB Outbreakの先端部が見えているのか?
  • CM左のSEBsはSTrZにやや膨らんでいる。
  • SSTB〜STBにかけては階段状に北にシフトし、元の緯度のSTBに戻っている。

林 敏夫 T.Hayashi (350mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No. 2 1998/05/20 19:33(UT)
I= 64.0 II=227.2
Seeing:5/10 Transp.:3/5 x312

  • SEBは淡いNEBは濃い
  • 4:30では明るくなって見えずらい


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