ALPO-Japan: Jupiter Section (May 31, 1998)

1998年 5月31日の木星

池村俊彦・林 敏夫


May 31, 1998

●概況
池村氏の2枚の画像は体系II=286度と297度のものです。Mid-SEB Outbreakの活動の盛んな領域ですが、画像の右端の体系II=330度付近のSEBsから白雲(または白斑群)が、前方のSEBnに流れている様子が捉えられています。

この経度のSTBには、BCとDEがマージしたと思われるBEがCM付近に見えるはずですが、シーイングもあまり良くなく、はっきりとした姿は捉えられていません。ただ、CM付近のSTBには明部が存在し、STBが途切れて見えています。また、FAは体系II=325〜330度付近と予想されますが、残念ながらこの姿も明確に捉えられていません。

※ 関西地方は、この日晴れてはいましたが、シーイングが0/10と最悪でした。残念ながらスケッチを断念しました。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


No.21 1998/05/30 19:28(UT)
I=198.6 II=285.6
Ds= +1.8゜Dia=38.17"
31cm F5 ニュートン F32 2゜プリズム
NEC PICONA 1/7秒 4枚コンポジット

極端な画像処理を適用
  • シーイング 3/10 でとてもわるく、なにか変化をとらえるのがやっとでした。


No.22 1998/05/30 19:46(UT)
I=209.7 II=296.7
Ds= +1.8゜Dia=38.17"
31cm F5 ニュートン F32 2゜プリズム
NEC PICONA 1/7秒 2枚コンポジット

極端な画像処理を適用
  • STB右端の暗い部分は衛星の影です。


林 敏夫 T.Hayashi (350mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No. 3 1998/05/30 18:58(UT)
I= 64.0 II=227.2
Seeing:2-3/10 Transp.:3/5 x312

  • SEBsは濃い SEBnはまだらの濃淡に成っている
  • NEBnの中央にBargeが大きく見える。左に小さくBargeが有る。中央 CMT 19:00 UT


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