ALPO-Japan: Jupiter Section (June 16, 1998)

1998年 6月16日の木星

浅田秀人・小山田博之


June 16, 1998

●概況
大赤斑後方の経度の観測です。

SEBZにはMid-SEB Outbreakの先端部の活動が認められます。浅田氏の18h32mの画像でCM右のω2=158°にある白斑が、Mid-SEB Outbreakの活動の白斑の先端だと思われます。これよりも前方のSEBnは、6月1日の浅田氏の画像と比較すると、濃化部が前進しているように思われます。Mid-SEB Outbreakの活動の影響がSEBnに現われている可能性もあります。

また、STrZのω2=131°には、SEBsに湾入している白斑が見られます。これも6月1日の概況にレポートした白斑と同じもので、ゆっくりと後退しているようです。

STBは大赤斑の後方から本来の緯度に、細いながら1本のベルトとして捉えられています。SSTBはこれ経度では太く見え、いくつかの白斑も認められます。


浅田秀人 H.Asada (305mm Newtonian, MUTOH CV-04 CCD Camera)

Asada CCD Image JPEG 19KB
Original Image
Asada CCD Image JPEG 11KB
極端な画像強調を適用(伊賀)



小山田博之 H.Oyamada (200mm VISAC, Drawing)


No.5 1998/06/15 18:32(UT)
I=170.8 II=136.0
Seeing:6-7/10 Transp.:3-5/10
  • SEB:NEBとほぼ同じくらいに太い。体系II=130〜ではSEBZは濃くなっていましたが,SEBsやSEBnはそれに比べ淡く見えました。それに対して、体系II=〜130ではSEBnのみが濃く見えたのに対し、SEBZからSEBsは淡くなっていました。
  • NEB:昨年NEBnに見えていたバージやnotchは容易に確認できました。それに比べ、NEBZからNEBsにかけては、淡くなっていました。NEBsからは、EZに向かって、フェストーンがいくつか見えていました。
  • NTB:全体的に淡いが、体系II=130付近で一部濃くなっている。
  • それ以外の模様では、NTrZ、EZの順で、帯は明るく見えてました。

No.6 1998/06/15 19:00(UT)
I=187.9 II=152.9
Seeing:6-7/10 Transp.:5-4/10


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