ALPO-Japan: Jupiter Section (July 5, 1998)

1998年 7月 5日の木星

安達 誠・浅田秀人・伊賀祐一・堀川邦昭・林 敏夫


July 5, 1998

●概況
大赤斑のCMTが取られました。大赤斑本体の輪郭がはっきりしていないためにばらつきがありますが、ほぼω2=65度にあります。大赤斑の南にはアーチがかかっています。

浅田秀人 H.Asada (305mm Newtonian, MUTOH CV-04 CCD Camera)


極端な画像強調を適用(伊賀)


1998/07/04 17:04(UT)
I=237 II= 58



極端な画像強調を適用(伊賀)


1998/07/04 19:22(UT)
I=321 II=142



安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.22 1998/07/04 15:42(UT)
I=187.3 II= 8.5
Seeing:3/10 Transp.:2/5 x360
  • SEBZはもやもやしていてとらえどころがない。


No.23 1998/07/04 16:30(UT)
I=216.6 II= 37.5
Seeing:4/10 Transp.:3/5 x360
  • 中央左のSEBnにD.sectionがある。
  • GRSに赤色はまったく感じられない。
  • NTBは全体として淡くみえている。


No.24 1998/07/04 17:24(UT)
I=249.5 II= 70.1
Seeing:3(1)/10 Transp.:4/5 x360
  • SEBsもSEBnもどちらも単調な見え方をしている。


CMT観測
1998/07/04 16:23EZnW PLUMf 1212.3
1998/07/04 16:54EZnD FESTc 1231.2
1998/07/04 16:56SEBsD HOLLp 2 53.3
1998/07/04 17:15STrZD GRSc 2 64.7
1998/07/04 17:31STrZD GRSf 2 74.3

伊賀祐一 Y.Iga (280mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)


No.25 1998/07/04 17:20(UT)
I=246.8 II= 67.5
Seeing:3-4/10 Transp.:2/5 x311
  • このスケッチの終わりから雲が多くなり、観測を中止した。
  • 大赤斑がCMT(ω2=67.5)のスケッチである。
  • SEBnが大赤斑の北を超えて、まっすぐに濃く大赤斑の前方に伸びている。
  • 大赤斑前方はSEBZが白く前方に伸びている。
  • 大赤斑後方はω2=77.8の濃化部から、SEBnが後方へ伸びている。
CMT観測
STrZ GRS       center 17h20m(UT) II= 67.5
STrZ GRS       f.e.   17h33m(UT) II= 75.4
SEBn DarkSect  p.e.   17h37m(UT) II= 77.8


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.21 1998/07/04 16:51(UT)
I=229.4 II= 50.2
Seeing:6/10 Transp.:3/5 x200
  • RSは南半分は濃く赤みもあるが、南縁には淡くアーチが残っているようだ
  • EZは大きなfestoonが多く活動的
  • EBは断片的
CMT観測 (時刻はUT)
37. 1998/07/04 16:51NEBN WBAY C2 50.2
38. 1998/07/04 16:55EZN DFESTC1231.8
39. 1998/07/04 17:01STRZ DRS P2 56.2
40. 1998/07/04 17:16STRZ DRS C2 65.3
41. 1998/07/04 17:30STRZ DRS F2 73.7


林 敏夫 T.Hayashi (350mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No. 4 1998/07/04 15:55(UT)
I=195.2 II= 16.3
Seeing:3/10 Transp.:2/5 x312

  • GRSが出現している。
  • CM付近に目立つフェーストーンがある。
  • NEBnのBargeが見える。
  • NTBのCMを挟んで左右に暗斑がある。

No. 5 1998/07/04 16:30(UT)
I=216.6 II= 37.5
Seeing:3/10 Transp.:3/5 x312

  • 左端に衛星が輝いている。
  • CM付近にフェーストーンが目立つ。
  • NEBnの中央から右に濃く成っている。
  • NTBの暗斑が確認できない。

No. 6 1998/07/04 19:05(UT)
I=311.1 II=131.1
Seeing:7-8/10 Transp.:4/5 x312

  • 今期最高のシーイングで描ききれない。
  • 左にフェストーンが目立つ。
  • NEBnのCMにBargeが目立つ。CMT 19:15 UT
  • SSTBに白斑がCMを挟んで2つ有る。
  • GRSの右は白斑がありSEBnからSEBsに掛けて南へ流れている。
  • SEBのCM中央に暗柱らしい模様に見える。


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