ALPO-Japan: Jupiter Section (July 8, 1998)

1998年 7月 8日の木星

安達 誠・浅田秀人・伊賀祐一・忍穂井幸夫・奥田耕司


July 8, 1998

●概況
大赤斑の後方の経度の観測です。

ω2=174度付近のSEBZに白斑があり、これより前方ではSEBnに潜り込むように白斑が見えます。この辺りがMid-SEB Outbreakの前端部だと思われます。この経度から後方のSEBZは、白斑や暗斑が入り乱れて、活発な活動を続けています。


浅田秀人 H.Asada (305mm Newtonian, MUTOH CV-04 CCD Camera)


極端な画像強調を適用(伊賀)


1998/07/07 17:49(UT)
I= 19 II=176



極端な画像強調を適用(伊賀)


1998/07/07 18:25(UT)
I= 41 II=198



忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Schmidt-Cassegrain,Digital Camera NEC Picona)


Image#28 1998/07/07 17:55(UT)
I= 21.0 II=178.6
NEC Picona 1/7 sec.、3枚コンポジット
Tele Vue 3倍バローレンズ

極端な画像処理を適用(伊賀)


奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image#31 1998/07/07 17:11(UT)
I=353.5 II=151.4

Image#32 1998/07/07 18:31(UT)
I= 42.3 II=199.7
S=3/10-4/10 T=5/10(もや)

安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.25 1998/07/07 16:00(UT)
I=312.1 II=110.3
Seeing:2/10 Transp.:3/5 x360
  • STBはかろうじて存在が認められる程度しか見えない。
  • SEBZにWSが見られる。GRS右下だが、前回の観測よりもやや明るくなったように感じられる。
  • NTBがやけに濃く感じられる。目立ったSpotは見られない。


No.26 1998/07/07 16:34(UT)
I=332.8 II=130.9
Seeing:1/10 Transp.:3/5 x360
  • SEBの右側に淡く模様らしきものが見え始めているが、詳細はつかめない。


No.27 1998/07/07 17:17(UT)
I=359.1 II=156.8
Seeing:7/10 Transp.:3/5 x360
  • SSTBは細かな濃淡多し。WSは良くつかめない。
  • STBは南北両組織がはっきりした幅のあるBandとして見える。
  • STBにDark Spot。直後のSTZは暗い。
  • SEBsは東西に渡ってあるらしい。
  • SEBZのWSの3つめはSEBnが途切れてEZと連続しているように見える。
  • NTBはさほど濃くない。
  • NTZはCMまでは明るい。


伊賀祐一 Y.Iga (280mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)


No.29 1998/07/07 17:02(UT)
I=349.6 II=147.6
Seeing:3/10 Transp.:1-2/5 x311
  • シーイングが悪く、詳細不明。
  • 左端に大赤斑。大赤斑後方のSEB Bayは分る。
  • SEBは左からSEBnが濃く、次第に南側に濃いSEBcがシフトしている。
  • CM右に、SEBnの白斑らしきものが見える。Mid-SEB Outbreakの先端部だろうか


No.30 1998/07/07 17:40(UT)
I= 12.8 II=170.5
Seeing:5/10 Transp.:2/5 x311
  • SEBはMid-SEB Outbreakの先端部の白斑が見える。
  • CM右のSEBZの白斑はやや明るい。
  • これよりも前方では、白斑がSEBnに潜り込んでいる。
  • またこれより後方では、SEBnには明部があり、さらに後方に白斑がある。
  • STBは細い1本のBeltとして見える。右端にDark Spotが見えてきた。
  • SSTBが幅が広く、濃いBeltとして見える。右端に白斑を含んでいる。
  • EBのCM付近は少し濃く見える。
  • NTBsにNTC-CのDark Projectionが見える。


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