ALPO-Japan: Jupiter Section (July 12, 1998)

1998年 7月12日の木星

池村俊彦・忍穂井幸夫


July 12, 1998

●概況
大赤斑直後のSEBZの活動が盛んになりました。7月10日に大赤斑直後のSEBZに白斑が観測されましたが、12日にはさらに活発な活動になっています。このSEBZの白斑から、右上のSEBsに白雲がω2=120度辺りまで流れているように見られます。SEBnを前進するMid-SEB Outbreakの白斑も観測されています。

池村氏の画像では、SSTBの中に、いくつもの白斑が撮影されています。

また、NEBに7月10日に観測されたRift構造の詳細も捉えられました。白斑の連鎖のように思われます。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


No.33 1998/07/11 18:50(UT)
I=327.0 II= 93.7
31cm F5 ニュートン テレビュー5xバーローレンズ
合成F43 3枚コンポジット
2°プリズム NEC PICONA 1/7秒

極端な画像処理を適用(伊賀)

  • シーイング4/10 透明度10/10。120コマ撮影の中で、良像は10コマ程度でした。
  • 大赤班直後に白い雲が沸き立つように発生し後方へたなびき始めています。
  • その白雲の北側は緑色の構造(淵)が見られます。フェストーンの青色と比べると明らかに緑です。メタンバンドでの撮影ではどのように写るのでしょうか。
  • 南極冠付近に、白雲が出ているようです。これは眼視でもなにか変化があるように見えます。

注(伊賀)
木星本体の左に写っているのは第I衛星イオです。


No.34 1998/07/11 19:40(UT)
I=257.3 II=123.8
31cm F5 ニュートン テレビュー5xバーローレンズ
合成F43 3枚コンポジット
2°プリズム NEC PICONA 1/7秒

極端な画像処理を適用(伊賀)


忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Schmidt-Cassegrain,Digital Camera NEC Picona)


Image#32 1998/07/11 16:26(UT)
I=238.6 II= 6.1
NEC Picona 1/7 sec.
Tele Vue 3倍バローレンズ

極端な画像処理を適用(伊賀)

  • シーイングが最悪(2-4/10)で良い画像がありません。

注(伊賀)
SEBnのCM左に第I衛星イオの影の経過が見られます。イオ本体の経過も大赤斑の左下に見られるはずですが、この画像では分りません。

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