ALPO-Japan: Jupiter Section (July 23, 1998)

1998年 7月23日の木星

安達 誠・池村俊彦・忍穂井幸夫


July 23, 1998

●概況
STBsの暗斑は、池村氏の画像#35からの計測ではω2=188です。この後方の220度付近に長さ20度ほどのSTBの暗部が認められます。

忍穂井氏の画像には、STBの左にBEとそれに続くSTB Riftが撮影されていますが、あまりはっきりとしていません。STBのCM後方にはFAが位置しているはずですが、この画像では判別できないようです。BEの直後のSTBsの暗部が認められます。

Mid-SEB Outbreakの先端部の活動が、池村氏の画像に撮影されていますが、以前のような顕著な白斑は見られなくなったようです。SEBnの暗柱が目立つようになりました。Mid-SEB Outbreakの後端部の活動は、忍穂井氏の画像に捉えられていますが、こちらも顕著な白斑は見えなくなり、SEBZの明部が290度付近まで続いているように見えます。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


No.35 1998/07/22 15:13(UT)
I=132.1 II=176.1
31cm F5 ニュートン テレビュー5xバーローレンズ
合成F35 3枚コンポジット
3°プリズム NEC PICONA 1/7秒

極端な画像処理を適用(伊賀)

  • 透明度 6/10 シーイング 6/10
  • 2系188゜付近の暗班が左下方向に伸びているような気がします。シーイングがわるかったのでこれいじょう詳しくはわかりません。


No.36 1998/07/22 16:21(UT)
I=174.0 II=217.7
31cm F5 ニュートン テレビュー3xバーローレンズ
合成F28 3枚コンポジット
1°プリズム NEC PICONA 1/7秒

極端な画像処理を適用(伊賀)

  • 透明度 5/10 シーイング 5/10
  • 絶望的な天気の中、拡大率を下げて奇跡的に撮影できたものです。


忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Newtonian,Digital Camera NEC Picona)


Image#34 1998/07/22 18:20(UT)
I=245.7 II=288.7
NEC Picona 1/7 sec.、2枚コンポジット

極端な画像処理を適用(伊賀)

  • SEBZの白斑群はスケッチでは描けない程、複雑につながっている。
  • STBのCM前方に白斑BEと思われる淡い部分があるが、形がはっきりしていない。その直後に濃化部がある。
  • NEBnの前方リム付近に、Bargeが2ヶ所あり目立っている。
  • NTB,NNTB はCM後方でShadeしている。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.33 1998/07/22 17:03(UT)
I=199.8 II=243.1
Seeing:4/10 Transp.:5/5 x360
  • SSTBsは1本のベルトとして見えるが。SSTBnはDS chainになっている。
  • BEやFAはこの経度では見えているはずだが,はっきりしない。中央のSTBが淡くなった部分はriftが拡散して出来た模様のように見える。
  • NTZには小さく輝く白斑が多数あるが,目だったものはない。


No.34 1998/07/22 17:52(UT)
I=229.7 II=272.7
Seeing:3/10 Transp.:5/5 x360
    SEBsの左にあるprojectionの右側にはとても小さなWSが伴われて見える。 
  • STBのDSの濃さは幾分低くなったように感じる。


No.35 1998/07/22 18:35(UT)
I=255.9 II=298.8
Seeing:4/10 Transp.:5/5 x360
    STZのWSはあかるくよく目立つ。今までになく南よりな緯度に感じる。
  • SEBnはCMより二股に成っているのがよくわかる。


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