ALPO-Japan: Jupiter Section (August 2, 1998)

1998年 8月 2日の木星

安達 誠・忍穂井幸夫・堀川邦昭・小山田博之


August 2, 1998

●概況
体系IIで250度付近のSEBZは、Mid-SEB Outbreakの活動がまだ続いているようで、やや明るい白斑が連続しています。

忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Schmidt-Cassegrain,Digital Camera NEC Picona)


Image#38 1998/08/01 15:28(UT)
I=280.8 II=248.4
NEC Picona 1/7 sec.、2枚コンポジット
Tele Vue 3倍バローレンズ

極端な画像処理を適用(伊賀)

  • 雲が多く、像が不鮮明です。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.48 1998/08/01 15:06(UT)
I=268.3 II=235.9
Seeing:3/10 Transp.:2/5 x360
  • SEBZの白斑群の詳細は今一つ不正確。SEBsには背の低いProjectionがある。
  • NEBnにはBargeによるトリプレット構造が見て取れる。2つのBargeの間は、昨シーズンのように白斑(Notch)が見られる。


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.26 1998/08/01 15h32m(UT)
I=284.1 II=251.6
Seeing:5-7/10 Transp.:2-3/5 x200
  • BEかなり不明瞭だが存在はわかる
  • SEB内は相当乱れているが、CM前方では明部は北側にstreak状となりやや暗い
  • BEの下のprojectionはまだ存在しているが、やや小さくなり2つになった
  • NEBのrift顕著で明るい
  • この経度のEBは淡く断片的
CMT観測 (時刻はUT)
53. 1998/08/01 15:31EZN DFESTC1283.5
54. 1998/08/01 15:32SEBS DPROJC2251.6
55. 1998/08/01 15:45STB DBE C2259.5
56. 1998/08/01 15:47NEBN DSPOTC2260.7


No.27 1998/08/01 16h41m(UT)
I=326.2 II=293.4
Seeing:6/10 Transp.:2/5 x200
  • FA小さいが明瞭
  • SEBの活動域後端はさらに前進し、後方では中央組織が目立つ
  • この経度のNEBは暗く静か
CMT観測 (時刻はUT)
57. 1998/08/01 16:38EZN DFESTC1324.4
58. 1998/08/01 16:52STB WFA C2300.0


小山田博之 H.Oyamada (200mm VISAC, Drawing)


No.17 1998/08/01 15:22(UT)
I=278.0 II=245.6
Seeing:5-6/10 Transp.:4-3/10

  • NTB:幅をもって見えるが、全体的に淡い。しかし、体系II=200°付近や260°付近で一部濃くなっている。
  • NEB:昨年NEBnに見えていたバージやnotchの名残が見られ、濃くなっている。一方、NEBZからNEBsにかけては淡くなっている。NEBsからは、EZに向かって、フェストーンがいくつか見える。
  • SEB:NEBとほぼ同じくらいに太い。体系II=200〜ではMid-SEB Outbreakによって(?)SEBZは白く抜けてしまっている。その他、SEBsやSEBnは濃化しており、SEBsが一番濃くなっている。
  • STB:もやもやとしている。永続白斑もよく分からない。


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