ALPO-Japan: Jupiter Section (August 22, 1998)

1998年 8月22日の木星

池村俊彦・堀川邦昭


August 22, 1998

●概況
大赤斑直前のSTrZにDark Streakが観測されています。大赤斑の南側のアーチから前方に伸びていて、暗斑が連なっているようにも見えます(経度II=13,33,53)。25度には白斑がStreakを分断しているように見えます。大赤斑の南側のアーチ構造も顕著に見えています。大赤斑後方のSEBsには暗塊(経度II=20〜63)があります。

SEBZは、大赤斑の前方では20〜63度まで明部が続き、大赤斑の直後には85度に白斑、さらに後方の105度に小さな白斑があります。SEBnの濃いBeltが88度までせまっていて、さらに後方の105度付近からさらに南にシフトしています。このBeltが大赤斑後方の通常のSEBZの活動と、Mid-SEB Outbreakの活動とを明確に区別しています。155〜180度付近のSEBnには何本かの暗柱が見られ、Mid-SEB Outbreakの白斑がこの付近まで顕著です。

STBは大赤斑の前方のII=13度付近に長さ8度ほどのGapがあり、この前後のSTBは次第に南にシフトして、暗斑状になっています。大赤斑の後方では通常の緯度にSTBが淡く見えています。176度にはSTBsにDark Spotが現われています。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.46 1998/08/21 15:39(UT)
I=208.3 II= 23.3 III=132.5
De= +2.3゜E.Dia=48.55"
31cm F5 ニュートン
テレビュー3Xバーローレンズ 2゜プリズム
合成 F29 NEC PICONA 1/7秒


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.47 1998/08/21 17:25(UT)
I=273.1 II= 87.5 III=196.7
De= +2.3゜E.Dia=48.55"
31cm F5 ニュートン
テレビュー3Xバーローレンズ 2゜プリズム
合成 F29 NEC PICONA 1/7秒


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.48 1998/08/21 19:28(UT)
I=348.5 II=162.2 III=271.5
De= +2.3゜E.Dia=48.55"
31cm F5 ニュートン
テレビュー3Xバーローレンズ 2゜プリズム
合成 F29 NEC PICONA 1/7秒


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.44 1998/08/21 15h34m(UT)
ω1=205.6 ω2= 20.6
Seeing:7/10 Transp.:2/5 x200
  • RS前方のstreakはかなり高く盛り上がって見える、前方のprojectionには届いていないようだ
  • EZのfestoonは目立つがやや淡い、EBもはっきりしない
CMT観測 (時刻はUT)
113. 1998/08/21 15:27SEBS DPROJC2 16.3
114. 1998/08/21 15:37EZN DFESTC1207.5
115. 1998/08/21 16:09EZN DFESTC1227.0


No.45 1998/08/21 17h29m(UT)
ω1=275.8 ω2= 90.0
Seeing:5-6/10 Transp.:1-2/5 x200
  • RS後方のSEBZ明部が後方に拡大する兆しが見える
  • festoon、EBとも目立たない
CMT観測 (時刻はUT)
116. 1998/08/21 17:34EZN DFESTC1278.8


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