ALPO-Japan: Jupiter Section (August 25, 1998)

1998年 8月25日の木星

池村俊彦・小山田博之


August 25, 1998

●概況
大赤斑後方の観測です。大赤斑直後のSEBZには通常の活動と思われる明部が2ヶ所あり(II=77、88)、その後方のSEBZには明るい斜めに伸びた白斑(97)とその右上のSEBsの白斑(104)があります。この後方の2個の白斑は、それより前方と区切られていて、何か新しい活動かもしれません。

STBは大赤斑の後方では通常の緯度に位置した淡いBeltです。条件の良い画像では大赤斑の真北(上)で接しているように見えます。SSTBは二条のBeltに見え、内部に明確な小白斑が74度と136度に観測されました。

EZnにはPlateauと呼ばれる青暗い部分がI系で316〜332度、II系で98〜103度に見られます。このPlateauの直前にはEZnからNEBに明るいRiftが見られます。

NTBは1本の濃いBeltですが、NTZ内にもう1本のBeltが見られます。条件が悪い場合はShade状に見られますが、NTBnと呼ぶべきBeltのように見えます。経度はII=64〜112度です。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.51 1998/08/24 15:28:54(UT)
I=316.6 II=108.7 III=218.7
De= +2.3゜E.Dia=48.80"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 1゜プリズム
合成 F36 NEC PICONA 1/7秒 4枚コンポジット


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.52 1998/08/23 15:33:44(UT)
I=319.5 II=111.6 III=221.6
De= +2.3゜E.Dia=48.72"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 1゜プリズム
合成 F36 NEC PICONA 1/7秒 3枚コンポジット


小山田博之 H.Oyamada (200mm VISAC, Drawing)


No.23 1998/08/24 14:15(UT)
I=271.7 II= 64.0
Seeing:5-4/10 Transp.:5/10



No.24 1998/08/24 15:03(UT)
I=300.8 II= 93.0
Seeing:5-4/10 Transp.:5-6/10

  • SEB:大赤斑を中心として盛り上がっているように見える。これは大赤斑後方部が前方に比べ著しい。大赤斑から離れたSEBZには白斑状の明部がある。この他、SEBsに比べSEBnが濃くなっている。
  • 大赤斑:南側ほど濃化しており、前方に向かってDark Streakがのびている。


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