ALPO-Japan: Jupiter Section (September 2, 1998)

1998年 9月 2日の木星

伊賀祐一・池村俊彦・林 敏夫


September 2, 1998

●概況
STBは、池村氏のNo.55の画像の左端のFAから後方で濃く、332度に白斑、342度にGapがあります。その後方ではSTBは次第に南にシフトし、途切れながら39度まで続いています。17度付近にもGapが見られます。SSTBの333度と21度には顕著な白斑が存在しています。

STrZには、池村氏のNo.56の画像に見られるように、大赤斑から前方にDark Streakが伸びています。8月31日の観測では細いBeltでしたが、暗斑の連なりが見られます(16度、37度、60度)。その前方の5度には、経度方向の長さが16度にも達する大きな白斑が見られます(8月22日の池村氏の画像では25度付近に白斑が観測されています)。

SEBZは、345度付近までSEBn〜SEBcが濃い状態で、345〜20度付近はShade状です。345度に長さ7度ほどのRed StreakがSEBcに見られます(No.56のほぼ中央)。20〜60度までは、SEBsが非常に赤味を帯びたBeltで、SEBnは明るくなっています。

NEBnの335度には顕著なBargeが見られます。NEBは全体的に細くなっていますが、所々に濃化部やNotchが見られるようになりました。

NTBの335度付近にはNTBnが1本のBeltとして長さ20度ほど見えています。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.55 1998/09/02 14:13:16(UT)
I=252.8 II=336.7 III= 89.1
De= +2.3゜E.Dia=49.36"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 1.0゜プリズム
合成 F36 NEC PICONA 1/7秒 2枚コンポジット


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.56 1998/09/02 15:34:36(UT)
I=302.4 II= 25.8 III=138.3
De= +2.3゜E.Dia=49.36"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 1.0゜プリズム
合成 F36 NEC PICONA 1/7秒 2枚コンポジット


伊賀祐一 Y.Iga (280mm Schmidt-Cassegrain, Digital Camera NEC Picona)


No.43 1998/09/02 14:05(UT)
I=247.6 II=331.5
Seeing:2-3/10 Transp.:2/5 LV15mm

極端な画像強調を適用
  • 雲が行き交う中での撮影で、この後すぐに曇ってしまった。
  • STB中央はGap。
  • STrZ右端からSEBsに湾入する白斑が見えてきた。
  • 池村氏のNo.55の画像とほぼ同時刻の撮影。


林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.25 1998/09/02 14:40(UT)
I=269.2 II=352.8
Seeing:4-5/10 Transp.:3/5 x312



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