ALPO-Japan: Jupiter Section (September 13, 1998)

1998年 9月13日の木星

安達 誠・伊賀祐一・奥田耕司・忍穂井幸夫・林 敏夫・堀川邦昭・小山田博之


September 13, 1998

●概況
STBsのDark Spotは小さいが濃い暗斑として観測されています。さらにその後方には長さ10度ほどのSTBのDark Sectionが見られます。

SEBZは大赤斑の後方からMid-SEB Outbreakの活動が見られ、暗柱と白斑が数多く見られます。SEBsは全体として赤味を帯びていますが、II=190度付近にはSEBsにBayが見られます。この経度から後方のSEBZには暗柱は見られず、全体がつながった白雲のように見られます。


伊賀祐一 Y.Iga (280mm SC, Digital Still Camera NEC Picona)


No.55 1998/09/13 12:09(UT)
I=115.3 II=115.9
Seeing:4/10 Transp.:2/5 LV15mm
3 images composite
  • まだ低空でシーイングが悪い。
  • 大赤斑直後のSEBZの活動が見られ、さらにII=110度付近には小さな白斑が見られる。


No.56 1998/09/13 13:15(UT)
I=155.5 II=155.8
Seeing:5/10 Transp.:2/5 LV15mm
2 images composite
  • STBのCM右にSTBsのDark Spotが見られ、その後方にもSTB Dark Sectionが見られる。
  • SEBZはMid-SEB Outbreakの活動による白斑群が見られ、次第に南に活動が広がっている。
  • NNNTB付近に濃いBeltが見られる。


小山田博之 H.Oyamada (200mm VISAC, Drawing)


No.28 1998/09/13 13:05(UT)
I=149.6 II=149.8
Seeing:6-7/10 Transp.:6/10


No.29 1998/09/13 14:40(UT)
I=207.6 II=207.2
Seeing:8-6/10 Transp.:6/10

  • Mid-SEB Outbreakの白斑が入り乱れている。
  • SEBsのCMの凹みはシーイングが良いとSpot状に見える。


No.30 1998/09/13 15:50(UT)
I=250.2 II=249.5
Seeing:6-5/10 Transp.:6-5/10

  • 永続白斑BE: 白斑というよりは、STB上の明部という感じである。
  • STB:全般に淡いが、体系II=200°付近にspot状の暗部がある。


忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)



極端な画像処理を適用(伊賀)

Image#50 1998/09/13 13:48(UT)
I=175.3 II=175.3
NEC Picona 1/7 sec.、3枚コンポジット



林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.41 1998/09/13 14:10(UT)
I=189.3 II=189.0
Seeing:3/10 Transp.:3/5 x312

  • STBのCMから右が濃くそのNのSTrZにベイがある。
  • STB ダークセクション CMT 23:08 JST 187.84°S、23:28 JST 199.94°F
  • SEBのCM付近から右にSEBsにOutbreakが流れている。
  • SEBsは赤味をおびている。NEBnのBargeは濃い。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.85 1998/09/13 14:18(UT)
I=193.9 II=193.8
Seeing:2/5 Transp.:5/5 x390
  • SEBsは凸凹がきつく、このまま活発なものが残るだろう。
  • SEBsのCM付近に目立つBayが一つ見られる。


奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image#60 1998/09/13 14:19(UT) I=193.5 II=193.4
Image#61 1998/09/13 14:56(UT) I=216.0 II=215.7
Image#62 1998/09/13 15:05(UT) I=221.5 II=221.2

画像強調を適用(伊賀)

S=5/10 T=9/10 ND4-FILL

  • 左端のSTBsの暗斑はハッキリしており、CM2=190°のSTBが濃くなっている直前には明部がある
  • BEからFAにかけてBフィルターで撮像してみたが、シーイングがいまひとつでハッキリとしない


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.59 1998/09/13 14h22m(UT)
ω1=196.6 ω2=196.3
Seeing:6/10 Transp.:4/5 x200
  • CM付近から後方でSTBがやや濃くなっていて、SSTBは北縁が不明瞭になりやや細く見える
  • SEBは北半分が小白斑の連鎖に見える
CMT観測 (時刻はUT)
177. 1998/09/13 14:07NEBN DSPOTC2187.2
178. 1998/09/13 14:22SEBN WSPOTC2196.3
179. 1998/09/13 15:02SEBN WSPOTC2220.5


No.60 1998/09/13 15h44m(UT)
ω1=246.5 ω2=245.9
Seeing:5-6/10 Transp.:4/5 x200
  • BEは不明瞭だが周囲より明らかに白っぽく見える
  • 後方のSTBに白斑状の明部がある
  • SEBの白斑群はまえの経度のものよりやや大きく、位置も南寄り
  • CM付近の対になっていたbargeは前方のものが消失しかかっている
  • この経度のNTBはかすかに二条になっている
CMT観測 (時刻はUT)
180. 1998/09/13 15:41STB WBE C2244.1
181. 1998/09/13 15:46SEBZ WSPOTC2247.1
182. 1998/09/13 15:53SEBZ DFESTC2251.3
183. 1998/09/13 16:07NEBN DBAR C2259.8
184. 1998/09/13 16:10EZN DFESTC1262.4
185. 1998/09/13 16:13SEBS DPROJC2263.5
186. 1998/09/13 16:30SEBZ WSPOTC2273.7


No.61 1998/09/13 17h01m(UT)
ω1=293.5 ω2=292.4
Seeing:4-5/10 Transp.:2-3/5 x200
  • FA後方のSSTBは複雑そうだが、コントラスト低くよくわからない
  • mid-SEB outbreakの後端は、FA前方の白斑かSEB中央組織の始まりなのか微妙な感じ
CMT観測 (時刻はUT)
187. 1998/09/13 16:43STB WFA C2281.6
188. 1998/09/13 17:01SEBN DSECTP2292.4
189. 1998/09/13 17:27EZN DFESTC1309.4


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