ALPO-Japan: Jupiter Section (October 2, 1998)

1998年10月 2日の木星

安達 誠・奥田耕司・忍穂井幸夫・堀川邦昭


October 2, 1998

●概況
大赤斑から後方の観測です。大赤斑の南側をアーチが取り巻き、それが前方のSTrZのDark Streakにつながります。この付近のSTBは淡くなっていて、SSTBが濃く見えます。大赤斑の前方のSEBsは太く赤味を帯びたBeltとして見えています。

大赤斑直後のSEBZは白斑が活動をしていて、II=81、92、99、107、115度まで続いています。活動が後方に拡大しているようです。この北のSEBnから後方では、Mid-SEB Outbreakの白斑が見られます。II=153度のSTBsにDark Spotが見えてきました。NTBは濃いBeltとして見えていますが、NNTBは断続的で、II=122度と144度に白斑が見られます。


忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)



極端な画像処理を適用(伊賀)

Image#53 1998/10/02 11:30(UT)
I=213.5 II= 69.3
NEC Picona 1/7 sec.、2枚コンポジット



安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.89 1998/10/02 11:45(UT)
I=223.1 II= 78.9
Seeing:1/10 Transp.:5/5 x390
  • NNTBの存在ははっきりしない。
  • EBはCM付近では見えなくなっている。
  • GRSは悪いseeingながら赤みがよく感じられる。
  • NEBにはBargeらしきものは認められない。


No.90 1998/10/02 12:27(UT)
I=248.8 II=104.2
Seeing:1/10 Transp.:5/5 x390
  • SEBZの2つの明部がよく目立つ。白斑といってよいだろう。
  • EBは全く見えない。


奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image#64 1998/10/02 12:41(UT) I=256.0 II=111.5
Image#65 1998/10/02 13:32(UT) I=287.1 II=142.3

画像強調を適用(伊賀)

S= 4/10-3/10 T=8/10 ND4-FIL

  • シーイングが良くない
  • STZが明るい
  • STBは淡くかすかに見える
  • GRS南アーチがハッキリしている
  • フェストンは淡いのが幾つか見える
  • NEBはリフトが幾つかあり活動的だ
  • NTB.NNTBはハッキリしている


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.69 1998/10/02 13h22m(UT)
ω1=282.3 ω2=137.5
Seeing:4/10 Transp.:5/5 x200
  • シーイング悪くSEBZの明部はぼんやりとしたstreak状にしか見えない
CMT観測 (時刻はUT)
221. 1998/10/02 13:17NEBN DBAR C2134.5
222. 1998/10/02 13:46EZN DFESTC1297.0
223. 1998/10/02 13:48STB DSPOTC2153.2


No.70 1998/10/02 15h50m(UT)
ω1= 12.5 ω2=226.9
Seeing:3/10 Transp.:5/5 x200
  • シーイング悪くBE確認できない
  • CM後方のSEBZには明瞭な明部なくぼんやりしている
CMT観測 (時刻はUT)
224. 1998/10/02 15:45SEBZ WSPOTC2223.9
225. 1998/10/02 16:23EZN DFESTC1 32.6
226. 1998/10/02 16:46NEBN DSPOTC2260.8


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