ALPO-Japan: Jupiter Section (October 8, 1998)

1998年10月 8日の木星

安達 誠・池村俊彦・忍穂井幸夫・林 敏夫


October 8, 1998

●概況
池村氏のNo.82の画像で、STBの左端にSTB WSが、その後方のSTBは濃く、小さなFAが観測されています。FAから後方のSTBはBeltとして見えていますが、忍穂井氏の画像の中央付近のSTB Gapから後方は次第に南にシフトし、SSTBと合流しています。

STrZのDark Streakが340度から大赤斑まで1本のBeltのように続いています。このStreakの後端は大赤斑の南側のアーチにつながります。

SEBsは260〜340度付近までかなりSTrZに膨らんでいます。340度から後方では、通常の緯度に戻っていて、STrZ Dark Streakとの間に白雲が見られます。270度付近にMid-SEB Outbreakの後端部がありますが、特に顕著な活動は見られません。この経度から後方にはSEBcがはっきりと見えてきます。SEBc〜SEBnの間はshade状ですが、20度から後方は大赤斑直前まで明部が見られます。SEBcを境界として、南半分のSEBZはずいぶんと赤味を帯びています。

EZにはNEBsから青味の強いFestoonが数多く見られます。

NEBは経度によって幅が異なり、290度付近ではずいぶんと狭くなっています。また、この経度付近のNEBnには明るいRiftが目立っています。

NTBは全体として太いBeltですが、350度付近にGapがあり、ここにはNTBnにDark Barができています。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.92 1998/10/08 11:20(UT)
I= 75.8 II=245.9
Seeing:1/10 Transp.:5/5 x390
  • STBとSEBsの間が明るい。比較的明るいBayがSEBsにあるようだ。


No.93 1998/10/08 12:20(UT)
I=112.4 II=282.1
Seeing:1/10 Transp.:5/5 x390
  • NNTBならびにNNNTBも全く見えない。
  • NTBはやや幅が太くなってきたように思う。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.82 1998/10/08 12:31:08(UT) I=119.4 II=289.1 III= 51.0
De= +2.2゜E.Dia=48.73"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F33
NEC PICONA 1/7秒 4枚コンポジット


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.83 1998/10/08 14:45:58(UT) I=201.5 II= 10.5 III=132.4
De= +2.2゜E.Dia=48.72"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F33
NEC PICONA 1/7秒 3枚コンポジット


林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.52 1998/10/08 13:00(UT)
I=136.8 II=306.3
Seeing:2/10 Transp.:3/5 x312

  • NEBsの左に暗柱の様に見える。


忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)



極端な画像処理を適用(伊賀)

Image#55 1998/10/08 13:28(UT)
I=153.9 II=323.3
NEC Picona 1/7 sec.、3枚コンポジット



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