ALPO-Japan: Jupiter Section (October 24, 1998)

1998年10月24日の木星

池村俊彦・忍穂井幸夫・林 敏夫・堀川邦昭


October 24, 1998

●概況
STBは淡化していて、池村氏のNo.90の画像のCM右にSTBs Dark Spot(II=145)が見える。No.91の画像のCM右にはBE(II=230)が見える。

SEBZは大赤斑後方の白斑の活動が活発で、II=115度あたりまで広がっている。その後方はII=203度あたりまで、Mid-SEB Outbreakの活動の白斑群が見られる。それより後方の活動は活発ではないようだ。なお、Mid-SEB Outbreakの活動の終端はII=255度付近と予想される。

この経度でのNEBは幅は狭くなっている。

この日は木星会議の当日であり、堀川氏は懇親会を終了してから観測をされました。


忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)



極端な画像処理を適用(伊賀)

Image#56 1998/10/24 09:37(UT)
I= 20.2 II= 68.8
NEC Picona 1/7 sec.、3枚コンポジット



林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.57 1998/10/24 11:05(UT)
I= 73.6 II=121.7
Seeing:4/10 Transp.:3/5 x312

  • GRS後方の白斑がSEBcに1つに成っている。CMに濃い部分がある。
  • STBのDSははっきり見える。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.90 1998/10/24 11:14:54(UT) I= 79.9 II=127.9 III=254.1
De= +2.1゜E.Dia=47.11"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒

  • 160゜の暗班がはっきりと赤く写っています。
  • 撮影条件が悪かったので、確かなことは判断できませんが、
  • この暗班の色がうすくなっているように思います。



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.91 1998/10/24 13:38:42(UT) I=167.6 II=214.9 III=341.1
De= +2.1゜E.Dia=47.10"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 4枚コンポジット

  • シーイング2/5で細部の模様が全くみえず、ピント合わせが困難なほどであったが、無理にコンポジットしてなんとか大きな模様が現れました。
  • 左端SEBの南のスポットは、2枚目の写真でもなにかあるように写っているので、実在のもののようですが、それにしても鮮明過ぎる気がします。
  • CMやや右にBEが見えてます。
  • 赤道部のCM付近に特に明るい部分が目立ちます。
  • 左下の衛星はガニメデ。


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.81 1998/10/24 15h58m(UT)
ω1=252.3 ω2=298.8
Seeing:3/10 Transp.:5/5 x200
  • 低空のためシーイング悪い
  • 右縁近くのSEBs edge〜STrZがshadeされ暗い、dark streakの前端が見えているようだ
  • SEB内部はモヤモヤしてもっと濃淡がありそうだが、よくわからない
CMT観測 (時刻はUT)
271. 1998/10/24 16:27EZN DFESTC1270.0
272. 1998/10/24 16:32SEBS DPROJC2319.3


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