ALPO-Japan: Jupiter Section (November 11, 1998)

1998年11月11日の木星

安達 誠・池村俊彦


November 11, 1998

●概況
池村氏の画像にFAが捉えられています。FAはII=252度に位置し、周りが暗くなって非常に見やすくなっています。STBはFAの直前から後方で太いBeltとして見え、安達氏のスケッチのII=305度まで続いています。。

SEBZはMid-SEB Outbreakの後端部の予想位置ですが、まったく白斑も見られません。安達氏のスケッチNo.105で、STrZ Dark Streakが淡化していることが確認されました。

NEBはII=290度以降にRiftが見られます。NTBのII=269度にGapが見られ、NTBを斜めに分断しています。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.102 1998/11/11 09:50:24(UT) I=350.1 II=261.3 III= 32.3
De= +2.0゜E.Dia=44.75"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 2枚コンポジット

  • FAの周りが暗くなり、FAが非常に目立つようになってきました。眼視でも、「あっ、FAだ」と、よく分ります。



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.103 1998/11/11 10:00:18(UT) I=356.2 II=267.3 III= 38.2
De= +2.0゜E.Dia=44.75"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 2枚コンポジット



安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.104 1998/11/11 10h30m(UT)
I= 13.9 II=284.8
Seeing:4/10 Transp.:5/5 x390
  • FAから後方のSTBの濃化部の間に、南方にせりあがったところがある。
  • SEBZの4重構造がCM左まで見えている。
  • NEBはやや幅が広がったように見える。


No.105 1998/11/11 11h14m(UT)
I= 40.7 II=311.5
Seeing:6/10 Transp.:4/5 x390
  • STBの濃化部の後端に暗斑が付いている。
  • STrZのDark Streakが見えるが、淡化していることを確認した。SEBsのCM付近の白斑はII=319.3度、リムの白斑はガニメデ本体。
  • NTBはかなり濃い。


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