ALPO-Japan: Jupiter Section (December 25, 1998)

1998年12月25日の木星

安達 誠・池村俊彦・堀川邦昭


December 25, 1998

●概況
大赤斑前方からの観測です。大赤斑はII=68度に位置し(池村氏)、南半分だけがオレンジ色に見え、Hollowは明るく見えています。大赤斑の南側を取り巻くアーチ構造はわずかに認められます。

大赤斑から前方に伸びるSTrZ Dark Streakは淡いながらずっと前方に伸びており、II=32度のSEBsとの間に明白は白斑が存在しています(池村)。

SEBZは大赤斑の前方では赤味の強い太いSEBsが顕著で、SEBnは全体として淡化しています。

NTZの白斑はII=50度に位置しています。


安達 誠 M.Adachi (200mm SC, Drawing)


No.132 1998/12/25 07h52m (UT)
ω1= 18.7 ω2=314.8
Seeing:6/10 Transp.3/5 ×286
  • STBは淡く東西に見えている。
  • SEBnはかなり淡くなってきている。
  • NTrZには所々に白斑が見られる。


No.133 1998/12/25 08h26m (UT)
ω1= 39.5 ω2=335.4
Seeing:6/10 Transp.3/5 ×286
  • STBにOvalが見られる。
  • SEBnは小さいて細いフィラメントになっているが、全体としては淡くなっている。右側ほど見えにくくなっている。
  • NTBは南エッジがはっきりしている。
  • NEBは北半分が赤っぽく感じられる。


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.108 1998/12/25 07h57m(UT)
ω1= 21.7 ω2=317.9
Seeing:4/10 Transp.:5/5 x200
  • シーイングまずまずだがSTrZのdark streakは軽いshadeとして見えるのみ
CMT観測 (時刻はUT)
355. 1998/12/25 07:56NTBN DSECTF2317.3
356. 1998/12/25 08:22EZN DFESTC1 37.0
357. 1998/12/25 08:27NEBN WBAY C2336.0
358. 1998/12/25 08:40SSTB DSECTP2343.9
359. 1998/12/25 08:52EZN DFESTC1 55.3


No.109 1998/12/25 09h26m(UT)
ω1= 76.1 ω2= 11.7
Seeing:3-4/10 Transp.:5/5 x200
  • dark streakはRS前方でわずかに認められる
  • NEBにはriftがあるらしく二条に分かれている
CMT観測 (時刻はUT)
360. 1998/12/25 09:36NEBN DSPOTC2 17.8
361. 1998/12/25 09:44EZN DFESTC1 87.0


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)


No.120 1998/12/25 10:35:06(UT)
I=118.7 II= 53.9 III=196.6
De= +1.9゜E.Dia=38.80"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 4枚コンポジット

極端な画像処理を適用(伊賀)

この日は、衛星が4コとも西側に寄っていて、めずらしいけしきが見えましたが、それには目もくれず、木星本体を写しました。



No.121 1998/12/25 0:40:50(UT)
I=122.2 II= 57.4 III=200.1
De= +1.9゜E.Dia=38.80"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 3枚コンポジット

極端な画像処理を適用(伊賀)



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