ALPO-Japan: Jupiter Section (December 26, 1998)

1998年12月26日の木星

林 敏夫・堀川邦昭・前田和儀


December 26, 1998

●概況
大赤斑後方のSTBは複雑な様相を示しています。12月23日の解説図と比較して、II=107度のSTBs Dark Spotの後方にあるDark Sectionが濃くなり、さらに2個の暗斑(II=132、139度)に分離しかけています。さらに後方のII=157度にはSTBs Dark Spotが見られます。これらのDark SectionとDark Spotは11月までは1つのDark Sectionとして観測されていましたが、経度方向に伸びて分離していました。

大赤斑後方のSEBZには明部が見られますが、Mid-SEB Outbreakに伴う白斑群との区別がつきにくくなりました。最後端の白斑はII=158度に位置しています。


前田和儀 K.Maeda (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.32 1998/12/26 08:44(UT)
I=208.4 II=136.6 III=279.5
NEC PICONA 1/7秒



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.33 1998/12/26 09:04(UT)
I=221.2 II=149.2 III=292.2
NEC PICONA 1/7秒



林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.74 1998/12/26 08:50(UT)
I=211.8 II=140.0
Seeing:5/10 Transp.:3/5 x312

  • SEBnからSEBcに白斑群が流れているoutbreakの残り像である。
  • STBのCM右に暗斑があり右に白斑(FA)?か。(注:FAではありません)


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.110 1998/12/26 08h51m(UT)
ω1=212.4 ω2=140.6
Seeing:5/10 Transp.:4/5 x200
  • 比較的シーイング良いが、STBのdark spotはリムに近いせいか不明瞭
  • SEBの活動域はmidSEB outbreakと一体に見え分離できない
CMT観測 (時刻はUT)
362. 1998/12/26 08:49EZN DFESTC1211.2
363. 1998/12/26 09:05NEBN DSPOTC2149.1
364. 1998/12/26 09:21EZN DFESTC1230.7
365. 1998/12/26 09:35SEBZ DSECTP2167.3


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