週末、ようやく木星を見ることができました。ひと月ぶりの観測になります。悪天候のためにこれほど長い間、観測できなかったのはここ10年では記憶にありません。
話題になっているmid-SEB outbreak付近もちょっとだけ見ることができましたが、詳しい様子はわかりませんでした。
★スケッチ
3. 1998/05/14 19:14UT ω1=185.5 ω2= 34.7 シーイング=3-4/10 透明度=2-3/5
4. 1998/05/15 19:25UT ω1=350.0 ω2=191.4 シーイング=3-4/10 透明度=3/5
5. 1998/05/17 19:32UT ω1=309.9 ω2=136.0 シーイング=3/10 透明度=1-2/5
- mid-SEB outbreakの後端とおぼしき暗部がω2=0°付近に見えるが、あまり濃くない。前方のSEBは結構暗く、白斑状の明部は見られない。
- 大赤斑は淡くて赤みもない。シーズン初めはこのような見え方が多い。
- STBは大赤斑前方では淡いながらもよく見えているが、後方では淡くなっているようで、ω2=130°付近ではほとんど見えない。ただし、STBの緯度はshadeされ、ω2=200°付近でもSTrZよりも薄暗い。
- 昨シーズン同様、STBの淡化部では、代わってSSTBが濃く太い。
- EZは明るく、festoonも認められる。EBは未確認。
- NEB北縁には今シーズンもbargeのような突起が見られる。昨シーズンのものとの関連は不明。notchはまだ未確認。
- NTrZはEZと同じくらい明るい。昨シーズンより幅広く感じることが多いのは、NEBが細くなったためか?
- NTBは相変わらず濃いが、NTZはかなり暗く、NNTBと分離しにくくなっている。ω2=10°付近のNTZにはっきりとした明度変化部があり、前方が暗い。
★CMT観測
OBSERVER=K.Horikawa
ADDRESS=Yokohama JAPAN
INSTRUMENT=16cm Refl.
AFFILIATION=GETSUWAKU
#DATE (UT) HH:MM LOC B OBJ P S LLL.L COMMENT OBSERVER
1998/05/14 19:17 EZN D FEST C 1 187.4 K.Horikawa