ALPO-Japan: Jupiter Section (May 30, 1999)

1999年 5月30日の木星

安達 誠、新川勝仁
M.Adachi, M.Niikawa


May 30, 1999(UT)

●概況
エッジに近く詳細は不明ですが、安達氏が大赤斑の姿をかろうじて観測されました。大赤斑の左上のSTZは暗く見えるようです。

SEBはSEBcが赤味の濃いベルトとして見えています。NEBは逆に中央部が淡く、NEBnがはっきりとしています。


Makoto Adachi (310mm Newton, Drawing)

No. 2 1999/05/30 19h22m(UT)
I=196.3 II= 18.3 III=202.7
310mm Newton, x400
Seeing:4/10 Transp.:3/5
  • 大赤斑は存在は分るものの赤味はない。大赤斑孔はやや暗い。
  • SSTBは非常に濃く見える。
  • STBは全体的に淡くなっており、大赤斑の南は濃くなっている。
  • SEBsはSEBcよりもやや南に離れている所に見え、小さな濃淡が一面に見られる。SEBcはやや赤味を帯びており一様。SEBnは青味がかっており、暗斑の連続に見えるが、空が明るいので詳細は不明。
  • EBは東西に渡って淡く見られ、EZnのFestoonは青い。
  • NEBは濃化部がある。CMより前方のNEBnは細くてクリアに見えている。
  • NTBは昨年よりも淡くなっていて見にくい。NTZは明暗のムラがあり、CMより右側で見やすくなっている。
  • NNTBはかすかに認められるが、昨年同様大きなムラがたくさん見られる。


Masahito Niikawa (280mm SC, Digital still camera Minolta DimageEx1500)
No.2A 1999/05/30 19h22m18s(UT)
I=196.3 II= 18.3 III=202.7
10 images composite


Telescope : C11 (SC) D=280mm fl=2800mm
Camera :Minolta DimageEx1500 Digital Camera taking lens removed
Effective F No.: 25 (XP24mm Eyepiece Projection)

Filter: IR cut & Low-pass built-in the camera
Obs.site : Mozuhonmachi Sakai-City Osaka Japan
Exposure : 1/15sec
Analog gain:18dB
Seeing:1/10 Transp.:1/6

Image Processing

  • The Maximum Entropy Method deconvolution after composite of the original taking images. And enhanced with the unsharp masking method.

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