June 4, 1999(UT)
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大赤斑本体が淡いながらもオレンジ色に捉えられました。画像では大赤斑のOvalが淡く見えており、画像からの計測では経度はII=64度です。昨年よりはわずかに前進したようです。なお、眼視では大赤斑孔は認められますが、本体は見えませんでした。
また、昨年観測されていたSTBsのDark Section(#2)とDark Spot(#3)が、大赤斑を通過している様子が見られます。大赤斑の左上のSTBに横に広がったDark Section(II=46度)、大赤斑の右上のSTBにDark Spot(II=73度)が存在し、#2は昨年からのドリフトを保っている様子ですが、#3はやや後退しているようですが詳細は不明です。なお、#2は5月30日に安達氏が観測している暗部であることが判明しました。
大赤斑後方のSEBZには昨年と同様に白斑が活動しているようです。NEBは幅が狭く、Rift構造やNEBnのBargeなどが見られ、活発な活動が観測されています。
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Yuichi Iga (280mm SC, Digital still camera NEC PICONA and Drawing)
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No. 14 1999/06/04 19h24m(UT)
I=265.9 II= 50.0 III=235.6
280mm Schmidt-Cassegrain, XP24mm(@F35)
Seeing:3-4/10 Transp.:2/5
- 大赤斑本体が淡いオレンジ色で見える。経度はII=64度で、昨年よりも少し前進している様子である。
- 大赤斑の左上にSTBsのDark Section(I=46度)、右上にSTBsのDark Spot(II=73度)が見える。
- SSTBは濃く見えている。
- SEBの大赤斑前方は赤味の強く、昨年と同様である。大赤斑後方のSEBも昨年と同様に白斑(II=78度)が見えている。
- EZnのCM付近(I=274度)に青味の強いFestoon。
- NEBは濃淡があり、NEBnのII=65度と78度にBargeが見える。
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No. 15 1999/06/04 19h35m(UT)
I=272.6 II= 56.6 III=242.2
280mm Schmidt-Cassegrain, x311
Seeing:3-4/10 Transp.:2/5
- 眼視では大赤斑本体は見えない。大赤斑の右上にShade状のアーチが見える。
- SSTB〜SSSTBは濃い。
- STBは淡く見えている。
- SEBの大赤斑前方はかなり濃い。大赤斑後方は拡散状だが幅が広い。
- NEBはCM左にRift構造が見える。
- NTBは1本のベルトとして見えている。
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