ALPO-Japan: Jupiter Section (June 5, 1999)

1999年 6月 5日の木星

伊賀祐一、堀川邦昭
Y.Iga, K.Horikawa


June 5, 1999(UT)

●Summary
BE/FAの後方の経度の観測で、STBがII=190度付近から後方でやや南にシフトし、さらに230度付近まで続いています。

SEBは赤味を帯びた濃いベルトですが、特に中央組織(SEBc)が濃く見られます。
NEBはこの経度は幅も狭くなっており、Rift構造が見られるほか、NEBnにはBargeが見られます。
NNTZのII=220度に白斑がある様子です。


Kuniaki Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)

No. 8 1999/06/11 19h08m(UT)
I= 54.4 II=190.6
Seeing:4/10 Transp:3/5
160mm Newton x200
観測コメント
  • SEBが最も濃くNEBを上回る、ベルト内部の濃淡や南縁に微小なprojectionがありそうだがよく掴めない
  • NEBにはかなり濃淡がありriftの活動を思わせる
  • CM付近のNEBn bargeは濃く目立つ
  • STBが東西を貫いて明瞭に見え、STrZが明るい
  • FAは確認できなかった
CMT観測 (時刻はUT)
4. 1999/06/05 19:00EZN DFESTC1 49.5
5. 1999/06/05 19:14NEBN DSPOTC2194.3
6. 1999/06/05 19:16EZN DCOL C1 59.3


Yuichi Iga (280mm SC, Digital still camera NEC PICONA)
No. 16 1999/06/05 19h18m(UT)
I= 59.7 II=196.1 III= 22.0
280mm Schmidt-Cassegrain, XP24mm(@F35)
Seeing:4/10 Transp.:5/5
  • STBの左にFA(II=158度付近)が見えるはずだが、画像には捉えられていない。
  • STBはII=190度付近からやや南にシフトし、さらに230度付近にもGapがあるようだ。
  • SEBは中央部のSEBcが濃い。
  • NEBnは暗斑の連鎖に見え、特にII=194度と216度にBargeが見える。
  • NTBも良く見えている。
  • NNTB〜NPRはshade状で濃淡があり、NNTZのII=220度に白斑が見える。


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