ALPO-Japan: Jupiter Section (June 8, 1999)

1999年 6月 8日の木星

伊賀祐一、前田和儀
Y.Iga, K.Maeda


June 8, 1999(UT)

●Summary
梅雨の合間の観測ですが、日の出時の木星高度がずいぶんと高くなりました。

第II系で285度〜295度付近の観測ですが、この経度ではSTBは見えないようです。SSTBは濃く見えていますが、II=300度と310度に濃化部が見られます。

SEBZは赤味のある太いベルトですが、SEBcの緯度のII=265度にRed Bargeが観測されました。また、その後方の経度の290度〜330度にもいくつかの暗斑が見られるようです。

NEBnには今シーズンもBargeが観測されていますが、左端のII=241度と257度に2個のBarge、右端のII=317度に1個のBargeが見られます。

NTBは1本のベルトとして観測されていましたが、II=316度付近にギャップがあり、その北のII=317度のNTZに大きな白斑が見られます。


Yuichi Iga (280mm SC, Digital still camera NEC PICONA)
No. 18 1999/06/08 19h12m(UT)
I=171.5 II=285.0 III=111.7
280mm Schmidt-Cassegrain, XP24mm(@F39)
Seeing:5/10 Transp.:5/5
  • SSTBは見えるが、STBは左端から南にシフトして見えない。SSTBのII=298度と310度に濃化部が見られる。
  • SEBZの中央組織のII=265度にRed Bargeが見える。その後方の290度から330度付近にもいくつかの暗斑が見られる。
  • NEBの左端に2個のBarge(II=241度、257度)、右端の317度にもBargeが見られる。
  • NTBは1本のベルトだが、右のII=320度付近にGapが見られ、その北にはNTZの大きな白斑(II=320度)がある。

No. 19 1999/06/08 19h32m(UT)
I=182.0 II=295.4 III=122.1
280mm Schmidt-Cassegrain, XP24mm(@F39)
Seeing:5/10 Transp.:5/5

Kazuyoshi Maeda (280mm Newton, Digital still camera NEC Picona)

No. 2 1999/06/08 19h27m(UT)
I=178.9 II=292.4 III=119.0
280mm Newton
NEC PICONA 1/7sec


強調画像作成:伊賀

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