July 4, 1999(UT)

●Summary

枚方市の忍穂井氏から『晴れましたね』というコメントとともに速報の観測報告が来ました。II=180度付近の観測ですが、シーイングも良かったのでしょうがよく撮れています。山科では3時〜4時には雲が行き来していて断念しました。奥田氏からLRGB合成のカラー画像が、また新川氏からDimage画像が届きました。

永続白斑BE/FAが奥田氏の画像に捉えられました。白斑は淡く、周囲の暗部が目立っています。また、忍穂井氏の画像にも永続白斑FAが左端にかすかに見えています。FAから後方のSTBは凸凹していますが、濃いベルトが見えています。次第に淡くなり、南にシフトして、右端の237度付近で分岐します。

SEBはII=150度付近にSEBcの赤いStreakがあり、SEBc〜SEBsが赤味の強いベルトとして観測されました。特に大きな変化はないようです。

EZnの青いFestoonが伸びてEBにつながります。NEBはII=150度付近に大きなRift構造があり、II=200度付近には複雑な構造が見られます。

NTBは多少うねっていますが、1本のベルトとして見えています。忍穂井氏の画像のちょうどCM付近のNTZにBarge(II=187度)が見られます。また、その北のNNTBにはII=164〜226度まで濃いStreak(Barかな)が見られます。

Telescope : C11 (SC) D=280mm fl=2800mm
Camera :Minolta DimageEx1500 Digital Camera taking lens removed
Effective F No.: 25 (XP24mm Eyepiece Projection)

Filter: IR cut & Low-pass built-in the camera
Obs.site : Mozuhonmachi Sakai-City Osaka Japan
Exposure : 1/4sec
Analog gain:18dB
Seeing:5/10 Transp.:2/6

コメント

• BE FAの位置だが、眼視では白斑はかなり淡く、周りの暗部がわずかに目立つ
• FAより後方のSTBが濃い
• SEBはあまり目立った変化はない
• EB及びEZnのフェストーンが目立つ
• NEBは大型のリフト及びBarge他があり、かなり活動的
• NTBは濃くて太い
• NNTBは後方で右下がりで太くなっている

強調画像：伊賀

• 晴れましたね！！。処理時間がありませんので、とりあえず１枚送ります。