ALPO-Japan: Jupiter Section (July 7, 1999)

1999年 7月 7日の木星

伊賀祐一、忍穂井幸夫、堀川邦昭、前田和儀
Y.Iga, Y.Oshihoi, K.Horikawa, K.Maeda


July 7, 1999(UT)

●Summary
SSTBがII=344度から後方で太く濃くなっています。STBは細く見えています。EZnのFestoonの活動が活発です。

NTZに2個のBargeが並んで観測されました。経度はII=318度と341度でした。

衛星現象は、下表の通りで、堀川氏No.15と忍穂井氏の画像にはイオの影、堀川氏No.16と伊賀の画像はユーロパの影です。

イオ(I)影の経過潜入16h38m(UT)
離出18h49m(UT)
本体の経過潜入17h59m(UT)
ユーロパ(II)影の経過潜入19h03m(UT)

Kuniaki Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)

No. 15 1999/07/07 18h12m(UT)
I= 29.8 II=282.4
Seeing:4-6/10 Transp:3/5
160mm Newton x200
観測コメント
  • CM後方でSEBnが淡く、SEBが細く感じる
  • EZは南北両熱帯などよりもやや薄暗い
  • SEBの黒点はI shade
CMT観測 (時刻はUT)
21. 1999/07/07 18:29SEBN DSECTF1 40.2
22. 1999/07/07 18:42EZN DFESTC1 48.1


No. 16 1999/07/07 19h14m(UT)
I= 67.6 II=319.8
Seeing:5/10 Transp:3/5
160mm Newton x200
観測コメント
  • SEBn淡く、内部にやや明るい部分も見られるが、他の部分は暗く、濃淡はほとんどない
  • 淡化部前端付近のEZsに白斑らしき物は見当たらない
  • NTBnのbarは大きく明瞭で、後方約30°付近にも小さなprojectionがある
  • 右端の黒点はII shadeで、I shadeより明らかに小さい
CMT観測 (時刻はUT)
23. 1999/07/07 19:08NTBN DBAR C2316.1
24. 1999/07/07 19:12EZN DFESTC1 66.4
25. 1999/07/07 19:33NEBN WBAY C2331.2
26. 1999/07/07 19:37NEBS DSECTP1 81.7


Yukio Oshihoi (210mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)

No. 7 1999/07/07 18:23:20-18:24:54(UT)
I= 36.1 II=288.6 III=123.0
210mm Newton(F5)
NEC Picona 1/7sec
5 images composite


強調画像:伊賀
  • 7月7−8日は雲が多いもののシーイングがとても良く、細部まで詳細に観測する事ができました。
  • 先に送った火星も含めて3惑星の画像を撮った事になりますね。(金星と水星も撮っておけばよかった・・・)


No. 8 1999/07/07 18:45:06-18:46:32(UT)
I= 49.4 II=301.8 III=136.1
210mm Newton(F5)
NEC Picona 1/7sec
5 images composite


強調画像:伊賀

Kazuyoshi Maeda (280mm Newton, Digital still camera NEC Picona)

No. 9 1999/07/07 18h51m(UT)
I= 52.7 II=305.1 III=139.5
280mm Newton
NEC PICONA 1/7sec


強調画像作成:伊賀

Yuichi Iga (280mm SC, Digital still camera NEC PICONA)
No. 29 1999/07/07 19h25m(UT)
I= 73.8 II=326.0 III=160.4
280mm Schmidt-Cassegrain, XP24mm(f/39)
NEC Picona 1/7sec, 5 images composite
Seeing:6/10 Transp.:3/5
  • SSTBがCM後方(II=344度)から濃くなっている。
  • STBは細く見えている。CM後方のSTZに暗斑か(II=348度)。
  • SEBはSEBnが淡くなっている。
  • NTZに2個のBarge(II=318,341度)があり、NTBが北に膨らんで見える。
  • ユーロパの影の経過がSTBに右端に見える。


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