ALPO-Japan: Jupiter Section (August 1, 1999)

1999年 8月 1日の木星

根市満之、堀川邦昭、前田和儀
M.Neichi, K.Horikawa, K.Maeda


August 1, 1999(UT)

●Summary
根市氏の画像で、大赤斑の左上のII=52度にSTBsの暗斑(#3)が見られました。大赤斑の経度は66度です。

BE/FAが根市氏と前田氏の画像で捉えられていますが、経度はBEがII=113度、FAが129度でした。2白斑の間の小白斑は捉えることができませんでしたが、BEの周囲を取り巻いていた暗いエッジが消失しています。これは7月27日には顕著でしたが、7月30日の池村氏の画像から消失し、STBのやや濃いベルトが前進しています。なんらかの変化がBEに起こっている可能があり、BEとFAのマージが近いのかもしれません。

堀川氏の観測では大赤斑の前方のSEBは南半分が濃く中央組織が顕著で、北半分は淡化しています。また、NTZに並ぶ2個のBargeが左に認められています。

NEBのII=67〜107度にかけて、顕著な白いRift構造が根市・前田氏の画像に見られます。

衛星現象はユーロパの影の経過が16h14m(UT)から18h48m(UT)まで見られ、イオ本体の経過が19h06m(UT)に始まりました。


Kuniaki Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)

No. 31 1999/08/01 16h11m(UT)
I=302.7 II= 5.1
Seeing:6-7/10 Transp:4/5
160mm Newton x200
観測コメント
  • SEB南半分暗く中央組織顕著、北半分は後方ほど明るくなっている
  • festoonはどれも顕著で根元にplumeが発達している、特にCM直後のものはくさび状に食い込んで明るい
CMT観測 (時刻はUT)
93. 1999/08/01 16:29EZN DFESTC1313.7
94. 1999/08/01 16:31STBN DSECTP2 17.2
95. 1999/08/01 16:50SSTB DSECTF2 28.7


Mitsuyuki Neichi (200mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)

No. 8 1999/08/01 17:47:22(UT)
I= 0.9 II= 62.8 III=263.8
De= +3.4゜E.Dia=41.36"

(強調画像:伊賀)
20cm F8ニュートン反射(苗村鏡)
テレビュー3Xバーローレンズ 合成F24
NEC PICONA 1/7秒 3枚コンポジット
アンシャープマスク処理 2°プリズム
透明度 8/10 シーイング 7/10


No. 9 1999/08/01 18:24:20(UT)
I= 23.4 II= 85.2 III=286.2
De= +3.4゜E.Dia=41.36"

(強調画像:伊賀)
20cm F8ニュートン反射(苗村鏡)
テレビュー3Xバーローレンズ 合成F24
NEC PICONA 1/7秒 3枚コンポジット
アンシャープマスク処理 2°プリズム
透明度 8/10 シーイング 8/10


Kazuyoshi Maeda (350mm Newton, Digital still camera NEC Picona)

No. 21 1999/08/01 18h38m(UT)
I=234.0 II=303.0 III=144.0
350mm Newton(F5)
NEC PICONA 1/7sec


強調画像作成:伊賀

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