ALPO-Japan: Jupiter Section (August 30, 1999)

1999年 8月30日の木星

安達 誠、伊賀祐一
M.Adachi, Y.Iga


August 30, 1999(UT)

●Summary
STBsの暗斑(#3)がII=37度に観測されました。8月25日には2個に分離したように観測されましたが、この日の画像では1個に見えます(条件は悪い)。SEBZは大赤斑の前方では南半分がかなり赤く濃いが、大赤斑後方では全体が淡くみられます。

Yuichi Iga (280mm SC, Digital still camera NEC PICONA)
No. 60 1999/08/30 16h14m(UT)
I=204.3 II= 45.5 III=254.2
280mm Schmidt-Cassegrain, XP24mm(f/32)
NEC Picona 1/7sec, 6 frames composite
Seeing:4/10 Transp.:1/5
  • 透明度が悪く、合成Fを下げての撮像。
  • STBsの暗斑(#3)がII=37度にあり、次第に緯度が下がりつつある。
  • 大赤斑は67度付近にあり、南縁がやや暗いアーチに囲まれている。
  • 大赤斑前方のSEBsは赤味が強い濃いベルトだが、北半分は淡い。
  • NEBの左には明るいRiftが流れている。


Makoto Adachi (310mm Newton, Drawing)
No. 36 1999/08/30 17h12m(UT)
I=247.3 II= 80.9 III=256.6
310mm Newton, x400
Seeing:7(8)/10 Transp.:4/5

  • 大赤斑は極めて淡く、わずかながら赤味がある。またサイズも元の大きさに戻ったように思える。Hollowの大きさいっぱいに広がって見える。目立った暗部は見られない。
  • BEはCMTから101.4度、FAは111.6度。低コントラストで極めて見にくい。
  • SEBZのGRS後方の白斑は実にたくさん見られるが、かなり後方まで広がり、今までとは大きく異なった様相を呈している。淡化への兆しだろうか。
  • NEBnは暗斑がたくさん並んでおり見事だ。
  • NTBは中央にベルトがあるように感じる。

No. 37 1999/08/30 18h10m(UT)
I=275.5 II=115.9 III=324.6
310mm Newton, x400
Seeing:6(8)/10 Transp.:5/5

  • BE/FAではFAの方がBEよりも明るい。FAの大きさは小さく緯度も南に寄っている。
  • SEBはずいぶん後方まで乱れていた。SEBsはこの乱れの南方ではっきりとしている。
  • NTBは一様なベルトとして見えている。


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