ALPO-Japan: Jupiter Section (September 28, 1999)

1999年 9月28日の木星

安達 誠、薄出敏彦、奥田耕司、嶋田俊之、前田和儀、米山誠一
M.Adachi, T.Usude, K.Okuda, K.Maeda, S.Yoneyama


September 28, 1999(UT)

Summary
BE/FAは大赤斑(II=69度)の直後まで前進してきました。BEはII=90度、FAは102度で13度ほど離れています。前田氏・奥田氏の画像では間の白斑も観測されています。

大赤斑の前方にあるSTBsの暗斑は、#2が細長いStreakとして0度付近に、#3がやや楕円の暗斑として22度付近に見えています。#2の後方から斜めに細いベルトがSSTBまで伸びています。また、大赤斑の前方にSTBが淡く伸びて、#2付近で合流しています。

NEBnの北のNTrZのII=93度に新たに暗斑ができています。


Makoto Adachi (310mm Newton, Drawing)
No. 50 1999/09/28 13h15m(UT)
I=357.7 II=338.6 III=194.9
310mm Newton, x400
Seeing:3/10 Transp.:5/5

  • STBの暗斑はよく目立っている。
  • この辺りのSEBはずいぶん濃く見える。


Seiichi Yoneyama (200mm Newton, Digital still camera NEC Picona)

No.20 1999/09/28 14:08:28(UT) I= 30.3 II= 10.8 III=227.2, 5 frames composite
No.21 1999/09/28 15:04:42(UT) I= 64.5 II= 44.8 III=261.2, 5 frames composite
No.22 1999/09/28 15:51:42(UT) I= 93.2 II= 73.2 III=289.6, 5 frames composite
De= +3.6 E.Dia=48.54"

200mm Newton(F4)
LV10mm (f/27)
NEC PICONA 1/7sec,
Seeing:3/5 Transp:3/5

Enhanced by Y.Iga


Toshihiko Usude (250mm Newton, Cooled CCD Camera SBIG ST-7)
No. 7 1999/09/28 14h50m(UT)
I= 54.6 II= 35.9 III=252.0

250mm Newton(F7) 苗村鏡 Or12.5mm
SBIG ST-7, R-filter, 0.5sec
4 frames composite
Seeing:6/10 Transp:3.5

今回の撮像はコンポジットした4枚がすべて。雲の合間からの撮像でした。
Green画像を撮像できなかったのが残念です。
BE FAが見えている時間帯に撮像したかった。
これも残念。

Kazuyoshi Maeda (350mm Newton, Digital still camera NEC Picona)

No. 52 1999/09/28 14:59:10(UT)
I= 61.2 II= 41.4 III=257.8
350mm Newton(F5)
NEC PICONA 1/7sec
3 frames composite

強調画像作成:伊賀

No. 53 1999/09/28 15:51:54(UT)
I= 93.3 II= 73.3 III=289.7
350mm Newton(F5)
NEC PICONA 1/7sec
3 frames composite

強調画像作成:伊賀

Koji Okuda (250mm Newton, BITRAN BT-01 Cooled CCD Camera)

1999/09/28 15h45m(UT)
I= 87.8 II= 67.8 III=285.3

250mm Newton, BITRAN BT-01, LRGB
Seeing:4/10 Transp.:8/10

コメント

  • シーイングが悪い
  • BEの北側が暗くベルト状に感じる
  • BE FA間の白斑がFAの下に潜り込む形に見える

カラー合成に使用したフレーム
(JPEG 41KB)

Toshiyuki Shimada (150mm Maksutov-Cassegrain, Drawing)
No.13 1999/09/28 16h10m(UT)
I=211.5 II=199.9
150mm Maksutov-Cassegrain, Or6mm x250
Seeing:7-8/10 Transp.:3/5
  • BEとFAは輪郭がぼやけて見える。
  • BEとFAの東西方向の大きさはだいたい同じようだ。
  • 大赤斑後方攪乱はたいへん複雑である。前半部分は微細な構造が入り乱れており、後半部分は白斑の連鎖である。
  • EBはCM左で2条になっている。
  • SSTB以南は単調。

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