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Japanese Edition 日本語版

2003/09/28

月惑星研究会


安達 誠 2003/09/28 01:28(JST)

眼視での雲と霧について
 2001年の接近からB47フィルターを、火星に使い始めました。それまでは、金星にだけ使用してきましたが、観測に常用するようになったのは最近のことです。従って、どんな見え方をしているのか、いろんなパターンを経験していませんから、はっきりと、こうだと説明できません。不可思議な見え方をすることが良くあるのです。

B47 での見え方
1 霧の場合

 これについては不可思議な見え方をしたことがありませんから、自信を持ってかけます。要するに霧の場合は、眼視で見ると明るい部分としてはっきり見えます。朝霧、夕霧共に同じ見え方をします。

2 白雲
 霧と違って、山岳雲の場合です。例としては、タルシス3山やエリシウムがそれに辺りますが、これも、明るい部分として見えています。ただ、いつも霧よりは淡い見え方をしています。
 できれば450nmよりも短い方がいいのですが、450だと、おそらく肉眼では模様などの検出は困難だと思います。私は470以下で使っています。

3 砂嵐
 ブルーでは明るくならないと考えられますが、2001年の大黄雲の時は明るい部分は明らかに明るく観測されました。規模の大きなものはブルーでも明るく見えると言うことです。原因は水蒸気ではなく、青の光を散乱させるのに都合の良い大きさの塵が発生していると言うことを示していると考えられています。砂嵐は、一般に青でははっきりしません。
 むしろ、グリーンやイエローのフィルターをかけると明るく見えることが多いのです。したがって、肉眼でも普通の可視光だけではなく赤、ブルー、イエロー、グリーンの光で確認観測をするべきでしょう。
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瀧本和彦 2003/09/27 09:30(JST)

局所に発生した雲や少々広い範囲の朝霧などはどのくらいの範囲の波長や濃度のフィルターを通せば見やすいのでしょうか。
火星の眼視経験の浅い者にも合うフィルターがあればいいのですが(そんなんに都合が良い物が有るとは思わないが)。
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瀧本和彦 2003/09/27 06:26(JST)

9/18に入手した笠井トレーヂィングから買ったブルーフィルターで見たのですが時間差が40分で中央経度で10度の差の火星の表面模様を見比べたのですが、南極周辺やマーガレット、デカリオン辺りがより暗く見えたことは確かです。ただフィルターを通しての眼視には慣れてないのでスケッチには雲の白い部分は見えなかったとコメントしてしまいました。もっと白く見えると思っていましたのでそうコメントを書いたのですが。安達さん、雲と霧の見え方は幾分違うのでしょうか?分かればフィルターを通しての観測をもっと増やしたいと思っていますが。6/20の視直径15秒台で掛け際にフィルター付けずに白い雲ははっきり見ましたが、見た感じかなり大きい範囲のはっきりした雲で私にも分かりましたが。
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安達 誠 2003/09/26 23:57(JST)

 9月16日と9月18日に瀧本さんがスケッチを出されています。取り分け9月18日はブルーのフィルターを使って観測されています。暗色模様が出ているところを見ると、かなり可視光が入っている様ですが、夕霧の様子を良くとらえておられるように思います。
 ブルーを使えば、ふだんの光で観測するよりも、霧が明らかに良く分かりますから、がんばって下さい。
 実は、私も最近になって、黄色赤色青色緑色のターレットになっているフィルターを使ってみています。物は、ツアイスの物ですが、波長が全く分からないのであてになりませんが、傾向くらいは分かります。
緑で見ると、例えば、シルチスの先は見えにくくなります。赤色だと濃くなります。やはり、シルチスの先端は緑っぽいと言うことなんでしょうね。
 肉眼でも結構面白いものです。私の経験ではゼラチンフィルターでも十分仕様にたえますから、使えればやってみて下さい。

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