観測条件としては、ほとんどの期間が赤緯−25゜前後で、常に南中時の高度が低い。そのため、大気による色分散により、着色して見えるので注意を要する。最接近の頃は、梅雨であり、例年6月10日頃〜7月20日頃で、視直径が大きく成ったときに晴天があまり望めない。
今期の特徴としては、観測好期に南極冠の実直径が最大となるので、最大になる時期と大きさを観測、測定することができる。火星面中央緯度は、期間を通じてほぼ0゜に近く、極地域が観察しにくい。
10月ころから、火星が左に大きく傾き、南極方向がつかみにくくなる。日周運動方向からPの角度により南極方向を割り出すか、シミュレーション画像により南極方向を確認する必要がある。
日 付 Ls 視直径 火星の状況 2000/12/20 92゜ 5.0" 北極冠が見えている。 2001/02/25 122゜ 7.5" 北極冠が見えなくなる。極冠は南北とも見えない 2001/03/30 138゜10.0" 極冠は南北とも見えない 2001/04/05 141゜10.8" 南極冠が見え始める (影から出てくる) 2001/05/02 155゜15.0" 南極冠が大きくなってくる。南極冠の大きさを観測しよう 2001/05/15 161゜16.6" 南極冠最大直径の予想日。 南極冠の大きさを観測しよう 2001/06/10 176゜20.3" 入梅予想日 小白雲を監視しよう 2001/06/22 182゜20.8" 火星最接近 2001/07/05 190゜20.2" 南極冠が細く長くなる。 2001/07/20 199゜18.6" 梅雨明け予想日 2001/08/17 216゜15.0" 南極冠が縮小していく。 黄雲発生要注意期間 2001/10/10 249゜10.0" 南極冠が縮小していく。 黄雲発生要注意期間 2001/10/20 256゜ 9.4" ミッチェル山の時期 観測困難 2001/12/31 300゜ 6.3" 南極冠が小さく見える。 2002/01/15 309゜ 5.8" 南極冠消滅の予想日


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