火星スケッチ (1996年12月31日)

安達 誠

1997年 1月13日

今シーズン最初の火星観測です。視直径が8"近くになるまで観測しなかったのは今回が初めてかと思います。12月中頃まで木星に目を向けていたので仕方がないかもしれません。

火星面ではシルチス(Syrtis)の北西側にあるDioscuria〜Boreosyrtisのあたりに大きく明るい部分が夜明け直後の火星面には見られて驚きましたが、1時間後に霧も晴れて、北のBoreosyrtisが見え始めました。この時、Umbra〜Dioscuria方面に東西に白色の霧がベールのように見えていました。時間とともに見え方がかなり変わるので、1回だけの観測で模様や雲のことを言うことができないと、改めて認識しました。

わずかにしか見えませんでしたがHellasも明るく、すぐ西側のMare Hadriacumがきれいに見えていました。またいつもよりLaocoontisが濃いようにも感じていますが、これから観測数が増えれば、更に様子が分かると思います。


Mars Drawing Mars Drawing Mars Drawing
1996年12月31日 04:16(JST)
ω=235 Dia.=7.9"
S=7/10 T=3/5
31cm Refl. x360
1996年12月31日 05:10(JST)
ω=248 Dia.=7.9"
S=7/10 T=2/5
31cm Refl. x360
1996年12月31日 06:00(JST)
ω=261 Dia.=7.9"
S=4/10 T=5/5
31cm Refl. x360

Mars CCD Image JPEG:9KB
同じ日のCCDイメージ(浅田秀人氏)

月惑星研究会関西支部のHomePageへ戻る 火星セクションへ戻る