火星 CCD Image (1997年 3月20/22/24/25/27/30/31日)

浅田秀人(九条観測所)

1997年 4月 4日

火星観測報告

浅田秀人氏から最接近を過ぎた3月の火星のCCDイメージが送られてきました。
浅田氏本人から以下のコメントをいただきました。
"3月は末頃にようやく暗色模様が顔を出していますが、それ以前の
数枚は殆ど模様もなく、スケッチの方が能率上がったことでしょう。"

20 March 1997 DE=+23 LS=92.3 Dia.=14.2"
14h16m CM = 158 R60
13h53m CM = 152 B460
B光で中央付近にオリュムプス・モンスを捉えている。そこから西方向に白雲が連なっているように見える。
22 March 1997 DE=+23 LS=93.3 Dia.=14.2"
15h04m CM = 152 R60
眼視では、夕霧が狭い範囲ながら北極冠と同等に明るい。一方、朝霧は広範囲に広がるが、薄明るい程度で、やや青みを感じる。
24 March 1997 DE=+23 LS=94.2 Dia.=14.2
14h10m CM = 122 R60
14h21m CM = 124 B460
西端にマレ・アキダリウム、ティトニウス・ラクス〜ソリス・ラクス等の暗色模様が見えている。B光で、朝霧よりも夕霧が明るいことがわかる。
25 March 1997 DE=+23 LS=94.7 Dia.=14.1"
14h44m CM = 121 R60
14h40m CM = 120 B460
眼視及びB光で正午のアルカディアが明るく見える。R光でもいくらか明るい。西のテムペ〜アルバは相変わらず明るい。
27 March 1997 DE=+23 LS=95.6 Dia.=14.1"
14h33m CM = 101 R60
西のオピルが眼視とR光で目立って明るい。
30 March 1997 DE=+24 LS=96.9 Dia.=14.0"
14h17m CM = 71 R60
14h29m CM = 74 B460
27 Marchにオピルが明るく見えたが、そこからアウロラエ・シヌスに沿って西方向に明部が続いている。他方、オピルから北方向にカンドル〜テムペと明部が連なっているが、これは火星図どおり。眼視では夕霧が北極冠と同等に明るく、次いでテムペ、アルバが明るく見えた。
31 March 1997 DE=+24 LS=97.3 Dia.=13.9"
13h25m CM = 50 R60
やや条件が悪く、テムペ付近の明るさが目立つだけである。


Asada's CCD Image JPEG 74KB

下の画像は、UNIXで稼動するxephem(Version3.0)を利用して、浅田氏のCCDイメージを再現してみました。火星の地形を参考にしてください。
(火星像の周りの白点は方角を示しています。下が北、左が西です。)

Xephem Image JPEG 38KB

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