火星の模様を理解するためには、地形をきちんと把握している必要があります。そこで、火星の展開図から、火星の実際の見え方を生成するソフトウェアを作成しました。実際のスケッチやCCDイメージと同じ条件(中央子午線経度CMと中央緯度DE)を与えることで、展開図からその時のイメージを作成します。
使用した展開図は、以下の文献に掲載されたものを使用しました。最近の火星面の模様と少し変化しているようです。原図には経緯度線が描かれていますが、逆に火星図と照合する際には便利なような感じです。また、原図はメルカトル図法で描かれていますので、63度より高緯度の地形は真っ白になってしまいました(白い部分は極冠ではありません)。
- Atlas of the Planets
- Vincent de Callatay & Audoun Dollfus
University of Toronto Press(1967)
Figure-54: Martian nomenclature and co-ordinates adopted by the I.A.U.
まだ、火星の欠けた部分をシミュレーションできていませんが、観測結果の整理に役立ちそうです。今回は、浅田秀人氏のCCDイメージを例として計算してみました。