1999年 1月16日の火星

池村俊彦(Toshihiko Ikemura)



1999/01/16 20:40:50(UT) 
CM=262.65゜De=+20.44゜Dia= 7.03"

31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 1゜プリズム
合成 F49   NEC PICONA 1/7秒   3枚コンポジット

おなじみのSYRTIS MAJOR(シルチス)のよく見える位置の観測です。今回の観測で,SYRTISのすぐ北側にある,BOREOSYRTIS(ボレオシルチス)が濃くなっている様子が確認されました。ここ数回の接近ではいつも濃く見えていましたが,今回もその状態が継続されていました。反対に,そのすぐ東にあるNUBIS LACUS(ヌービス)とNODUS ALCYONIUS(アルキオニウス)あたりは,前回のとおり淡いままになっていることが確認できました。

今回の画像では北極冠に雲が覆っておるらしい様子が捉えられています。白さが低く,全体的に見て黄色っぽくなっている様子がわかると思います。これから後,北極冠の輝度が落ちるかもしれませんから,観測には注意が必要です。(文責安達)


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