1999年 1月29日の火星

池村俊彦(T.Ikemura)、新川勝仁(M.Niikawa)


Masahito Niikawa (280mm SC, Digital still camera Fuji DS-8)


1999/01/29  18h48m27s(UT) CM = 111.6゚ 18 Flames composit
1999/01/29  19h10m35s(UT) CM = 117.0゚ 12 Flames composit
1999/01/29  20h29m56s(UT) CM = 136.3゚ 15 Flames composit
1999/01/29  20h49m56s(UT) CM = 141.2゚ 14 Flames composit

Ls = 90.2゚  De = 18.8゚  Dia = 7.8"

Telescope:C11 280mm Schmidt Cassegrain
Camera:DS-8 taking lens removed
Filter:IR cut + LPF 
Or18mm, Effective F No = 41
Exposure = 1/4 sec
Seeing: 6/10〜4/10
Transparency: 3/6

Toshihiko Ikemura (310mm Newtonian, Digital still Camera NEC PICONA)


21:21:00(UT) Ls= 90.22゜ CM=148.75゜8枚コンポジット
21:27:46(UT) Ls= 90.23゜ CM=150.39゜7枚コンポジット

31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 2゜プリズム
合成 F49   NEC PICONA 1/7秒 

Lsはいよいよ90°になり,火星の世界は夏至を迎えています。シミュレーションでは北極冠が見えていますが,画像のほうでは見えなくなっています。気流がいま一つ良く無かったことがその原因だと思われます。おそらく気流がよいと,小さくなった北極冠が見えていることと思います。

画像を注意深く見ると,ELYSIUM(エリシウム)が明るくなっています。位置的には自然な位置になっていますが,いつもより明るい感じがします。この位置は良く雲の発生する位置に当たりますから,ひょっとすると雲が出ているのかもしれません。CM付近まで見え続けるかどうかの確認がほしい所です。画像の左真横のTarsis(タルシス)は白く明るくなっています。これはこの部分に霧が発生しているためで,雲というわけではありません。明け方ではなく,夕方の霧にあたります。(文責安達)


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