1999年 1月30日の火星

池村俊彦(Toshihiko Ikemura)



Xephem 3.0によるシミュレーション
1999/01/30 20:37:42(UT) CM=128.73゜6枚コンポジット
           20:42:56(UT) CM=130.00゜5枚コンポジット
           20:44:40(UT) CM=130.42゜4枚コンポジット
Ls= 90.65゜
De=+18.70゜Dia= 7.87"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 2゜プリズム
合成 F49   NEC PICONA 1/7秒

中央付近にNix Olympica(オリンピア山)が見える位置に当たります。注意深く見ると池村さんの画像の両方に中央付近に白斑が見られます。これはまさにNix Olympicaにかかった雲です。また,SOLIS LACUS(ソリス)のすぐ北に広がるTharsis(タルシス)には広い範囲に雲がかかっている様子がよく捉えられています。また,注意して見ると,20:42の画像には火星 の中央付近(低緯度地方)を横切るように雲の帯が写っているのが確認できます。火星の大気の水蒸気量が多くなると決まって見られる現象です。肉眼ではかなり微妙で捉えにくい(捉えられないといっても過言ではないかもしれない)ものです。移動が確かめられるとよい記録になることだと思います。

また,北極付近が黄色っぽくなっているのが気になります。1月16日以来,この傾向が続いているのかもしれません。(文責安達)


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