1999年 3月24日の火星

根市満之(Mitsuyuki Neichi)


Mitsuyuki Neichi (200mm Newtonian, Digital still camera NEC PICONA)

1999/03/24 14h57m(UT)
Ls =114.41゚ CM=273.78° De =+15.32゚ Dia =13.07"
20cm F8ニュートン反射(苗村鏡) 
テレビュー3Xバーローレンズ 合成F24
NEC PICONA 1/7秒     3枚コンポジット
アンシャープマスク処理  2°プリズム
透明度 8/10  シーイング 7/10

強調画像作成:伊賀

1999/03/24 15h37m(UT)
Ls=114.43゜CM=283.57゜De=+15.32゜Dia=13.07"

20cm F8ニュートン反射(苗村鏡) 
テレビュー3Xバーローレンズ 合成F24
NEC PICONA 1/7秒     3枚コンポジット
アンシャープマスク処理  2°プリズム
透明度 8/10  シーイング 8/10

強調画像作成:伊賀

今日の火星(安達 誠)

SYRTIS MAJOR(シルチス)にかかっていた雲はいくぶん淡くなってきました。このままいくと,もう少し濃く見えてくるかもしれません。Neith(ニース)からAethria(アエテリア)方面にかかっていた雲も淡くなりつつあるようです。全体的に見て淡くなっていますが,光学系の違いによるものかもしれませんが,HELLAS(ヘラス)の明るさと相対的に見比べてこの様な傾向があると思われます。

HELLASの雲は相変わらず青い色をしていますが,根市さんの画像は南極地方のリムの色が赤っぽくなっているため,一見するとHELLASの北東側だけが青いような錯覚を覚えますが,実際には全体が同じ色調になっていると考えられます。

SYRTISの北側のUtopiaは例年よりも幾分濃く感じられますし,反対にBOREOSYRTISがいつもよりも淡く感じられます。そのすぐ西側にあるISMENIUS LACUS(イスメニウス)は雲の中に包まれてその姿はよくわかりません。ふだんなら見えていてもおかしくないのですが,黄色っぽいダストがあるのかもしれません。


月惑星研究会関西支部のHomePageへ戻る 火星セクションへ戻る