1999年 3月27日の火星

池村俊彦(Toshihiko Ikemura)


Toshihiko Ikemura (310mm Newtonian, Digital still Camera NEC PICONA)
1999/03/27 19:19:32(UT) 
Ls=115.89゜CM=310.81゜De=+15.47゜Dia=13.46"

31cm F5 ニュートン テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム  赤外線カットフィルターDR655使用
合成 F38   NEC PICONA 1/7秒   3枚コンポジット
(強調画像:作成伊賀)
シーイング2/5眼視では大きな模様だけしか確認できない。
ヘラスの雲は異常に白い。

今日の火星(安達 誠)

3月24日の根市さんの画像にもありましたが,HELLAS(ヘラス)の雲は同じく青っぽい色をしています。この3日間に大きな変化は無かったようです。

ただ,気になるのはSYRTIA MAJOR(シルチス)の北側です。SYRTISのすぐ北西に小さな斑点があります。北側の斑点がColoe (コロー)で,南側のものがAstaborae(アスタボラエ)です。この小さな斑点は気流がよほどよくないと確認することは難しいのですが,よく写っていると思います。

それなのに,この画像にはISMENIUS(イスメニウス)が写っていません。また,あるはずの位置を注意深く見ると,黄色く明るく写っています。どうやら部分的に黄雲が存在するようです。3月23日と3月24日の画像にはこれは写っていませんでした。シーイングがよくないと,追跡は難しいかもしれませんが,できれば追いかけられないかと思います。おそらくMARE ACIDALIUM(アキダリウム)の方向に移動するのではないかと考えられますので,いましばらくがんばっていただきたいと思います。


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