Mars Image on April 16, 1999 (ALPO-Japan)

1999年 4月16日の火星

伊賀祐一、池村俊彦、根市満之
Yuichi Iga, Toshihiko Ikemura, Mitsuhisa Neichi


Makoto Adachi (310mm Newtonian, Drawing)

1999/04/16 14h00m(UT)
Ls=125° CM= 55°
De=+17.0° Dia=15.5"
Seeing:3/10 Trans.:2/5 x500

1999/04/16 14h40m(UT)
Ls=125° CM= 65°
De=+17.0° Dia=15.5"
Seeing:4/10 Trans.:3/5 x500

1999/04/16 15h20m(UT)
Ls=125° CM= 75°
De=+17.0° Dia=15.5"
Seeing:3(5)/10 Trans.:4/5 x500
Mitsuyuki Neichi (200mm Newtonian, Digital still camera NEC PICONA)

1999/04/16 14:06:36(UT)
Ls=125.16゜ CM= 56.99゜ De=+17.47゜ Dia=15.57"
20cm F8ニュートン反射(苗村鏡) 
テレビュー3Xバーローレンズ 合成F24
NEC PICONA 1/7秒     3枚コンポジット
アンシャープマスク処理  2°プリズム
透明度 7/10  シーイング 7/10

強調画像作成:伊賀 (こちらで拡大した画像としました)

Yuichi Iga (280mm SC, Digital still Camera NEC PICONA)
1999/04/16 14h17m(UT)
Ls=125.16゜ CM= 59.42゜ De=+17.47゜ Dia=15.57"

280mm Schmidt-Cassegrain, LV15mm拡大
NEC Picona 1/7 sec, 3 images composite
Seeing:5/10 Transp.:3/5
観測コメント
Mare Acidaliumの西のTempeが丸くやや明るい。
その南のNilokerasは濃く、Lunae Lacusに伸びている。
Solis Lacusは濃く、その北東のAurorae SinusからAgathadaemonが見えている。
東端には夕霧が見え、南端まで明るく見える。

Toshihiko Ikemura (310mm Newtonian, Digital still Camera NEC PICONA)
1999/04/16 15:55:30(UT) Ls=125.19゜CM= 83.56゜De=+17.48゜Dia=15.58" 7枚コンポジット 17:21:30(UT) Ls=125.22゜CM=104.53゜De=+17.49゜Dia=15.58" 3枚コンポジット 31cm F5 ニュートン テレビュー5Xバーローレンズ 2゜プリズム 合成 F49 NEC PICONA 1/7秒 (強調画像:作成伊賀)

Mars Today (Makoto Adachi)

今回もTharsis(タルシス)からTempe(テンペ)にかけての雲がよく目立ちますが,時間をかけて観測すると明るさが微妙に変化する様子がよくわかります。

Nix Olympica(オリンピア)とLUNAE LACUS(ルナ)の間に位置するNilus(ニルス)付近はこのところ雲の境界線付近になるため見にくいのですが,今回は池村さんの画像でよく捉えることができました。淡いのですが,比較的濃く見られています。

Solis Lacus(ソリス)のすぐ南西にあるAonius Sinus(アオニウス)付近に比較的明るい雲が見られるようになりました。夕霧として見えてきたものと思われますが,南極近くにあるだけに,ポーラーフードとのかかわりに注意を払いたいところです。


ALPO-Japan Mars Section