1999/04/24 15:09:06(UT) Ls=128.99゜CM= 2.17゜De=+18.67゜Dia=16.05"

31cm F5 ニュートン 
テレビュー５Ｘバーローレンズ  ２゜プリズム
合成 F48   NEC PICONA 1/7秒  単一フレーム
（強調画像：作成伊賀）

一見してSyrtis(シルチス）の上に大きな雲が居座っているのがわかります。場所的に見て夕霧だと思われます。また，西のほうにあるAurorae（オーロラ）からAcidarium（アキダリウム）にかけては霧が広い範囲にかかり，もやがかかったようになっているのがよくわかります。北極のすぐ東にあるBoreum(ボレウム）には明るい雲があり，よくめだっていました。

北極冠の部分はよく見ると中央に配置せずに左によった位置になっています。このことから今回見られたものは北極冠ではなく，北極地方に発生している雲を見ているのだろうと思われます。

暗い模様については，sabaeusu（サバエウス）のすぐ南にあるPandorae（パンドラ）が今シーズン初めて帯状に捉えることができました。今まではこの地域には雲がかかっていましたが，ようやくこの時期になって晴れ始めたように思われます。これから雲の主体が次第に南極地方に向かって収束されるものと思われます。