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1999/05/20 12h42m(UT) Ls=141.66゜ CM= 97.53゜ De=+22.15゜ Dia=15.35" 350mm Schmidt-Cassegrain BITRAN BJ-30L Cooled CCD Camera R-filter, 1/8sec, Single image | ||
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1999/05/20(UT) Ls = 141.7, De = +22.2, Dia = 15.4" 14h17m45s(UT), CM = 120.9, 4 frames composite | Telescope : C11 (SC) D=280mm fl=2800mm Camera : Minolta DimageEx1500 Digital Camera taking lens removed Effective F No.: 34 (XP24mm Eyepiece Projection) Filter: IR cut & Lowpass built-in the camera Obs.site : Mozuhonmachi Sakai-City Osaka Japan Exposure : 1/8 sec Seeing:2/10 Trans 3/6 | |
Image Processing:
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青色強調画像はこちら (JPEG 28KB) | |
Remarks:
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今回はTharsis(タルシス)周辺には雲らしい雲はなく,珍しい眺めになりました。普段はどこかに明らかに雲だとわかるものが見られるのですが,今回は本当に見当たりません。 Chryse(クリセ)地方の北部に強い夕雲が現われています。Niliacua(ニリアカス)からAcidarium(アキダリウム)にかけては朝に夕方に雲がよく発生する地方ですから,この様な見え方は普通の見え方と思われます。ただ,幾分明るさが強いように思われますし,4月27日のHSTの画像で見つかったcycloneもこの付近ですし,水蒸気の通り道として昔から知られるこの地方のおもしろい見え方だと思います。 さて,今回注目したいのは南極地方です。非常に顕著なPolar hoodが出てきたことです。そろそろ南極地方に極冠が形成される時期に近づいたということです。気流のよいときなど,南極地方の端にきらきら輝く極冠がちらちら見えてくる可能性が高くなってきました。十分注意して観測してください。 今回撮影された池村氏の画像が雲の無い今シーズンのこの付近の特徴を示したものといえます。この画像に記録されているものは過去の地図とぴたりと一致します。新川氏の画像でもほとんど雲が無いことが確認できますから,今シーズンの展開図を作成するときのもっともベースとなる資料になることでしょう。 |